暁 〜小説投稿サイト〜
KZM 詩&短編集
Honeyworks×SAO二次
東京サマーセッションfeat.頼翔 雪咲 清文 琥珀 理央 詩乃
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で行こうよ」

「うん」

少し表情が明るくなった清文と琥珀。互いの想いは通じたようだ。






◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






場面が変わって頼翔と雪咲。今度は別のベンチでくつろいでいた。そのベンチは、花火大会に来た頼翔がいつも見ている場所だ。

「にしても……ここら辺は人が少ないのね」

「ああ。ここら辺はあまり人が寄り付かないからな。花火大会の会場からは離れてるし」

「そうなんだ……」

頼翔は、空を見上げていた。

「今日は花火がよく見えそうだな。これだけ晴れてて、澄んだ空気なら綺麗なんだろうな」

「そうだね。今日は絶好の花火日和だね」

「ああ……つーか、お腹すいたなぁ……」

その言葉を聞いて、雪咲が何かゴソゴソやっている。

「これ食べて」

取り出したのは、クッキー。

「これって……いわゆる手作りクッキー?」

「うん。私の手作りだよっ♪」

頼翔が目を輝かせている。

「……夏なのに?」

「夏なのに!」

クッキーを夏に出すか? という疑問に対して、夏なのにと可愛い声で言い切られてしまった頼翔。顔が紅くならないはずはない。

――喉乾くなぁ……

と思ったが、雪咲の手作りクッキーなのですぐに開けて食べ始める。

「うまいな……」

「でしょー? それ、今日作ったんだよ」

「へぇー……」

「また言ってくれれば作るからね♪」

「ああ、またいつかな」

頼翔が美味しそうにクッキーを食べている姿を見て、雪咲は嬉しそうにしている。





「うーむ……本当に美味しかったな」

頼翔がすぐに食べ終わってしまった。ちょっと残念がる雪咲だったが、美味しく食べてくれたので嬉しそうな顔のままだ。

「ねぇねぇ」

「ん、どうした?」

「あの橋の上……ここよりも良さそうじゃない?」

「……立ったままでも大丈夫か?」

「うん。大丈夫だよ」

「なら、行くか。水面に映る花火も良さそうだし」

頼翔と雪咲は再び移動し始めた。






◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






花火が上がり始めた。それぞれが空を眺めて感想を言い合っている。


「綺麗だな……川辺で見るのもいい」

「水に映る花火も素敵でしょ?」

「ああ。ホントに綺麗だ」

花火がいくつも打ち上がる様子を座って眺める理央と詩乃。

「今日……ここに来てよかったな」

「……?」

「詩乃とこうして花火を見れて……すごく幸せだよ」

「ふふっ……私もよ。

私が理央を誘ったときの言葉、あれからかっただけだから。本気じゃないのよ?」


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