暁 〜小説投稿サイト〜
KZM 詩&短編集
Honeyworks×SAO二次
東京サマーセッションfeat.頼翔 雪咲 清文 琥珀 理央 詩乃
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ない?」

「んー……」

少し考え込む理央。

「んー……あ、分かった」

「ホント?」

「ホントホント」

「じゃあ、こっそり耳元で言ってみてよ」

そう言われ、詩乃の耳元で答えを言う理央。

「……なんか、少し太りました? 俺は特に気にしてないけど」

「あら……そんなに私に殴られたい? もしくは撃ち抜かれたい?」

「いやいやいやいや勘弁してくれ」

「理央って女の子にそんなこと言うんだ?」

「……すみませんでした」

「はぁ……もういいわ」

「で、何が違うんだ?」

「髪を3cm切って、いつもと違うリボンで結んでるの」

――ごめん、そんな変化細かすぎて分からない

と思う理央を尻目に、詩乃は歩いていく。

「どこ行くんだよ?」

「花火が見えやすい場所に行くのよ」

「ああ、もう少しか」

「そうよ。だから行くの」

詩乃がスタスタと歩いていく横で、理央は

――今度から女の子の変化にはちゃんと気づくようにしよ……

と思ったのだった。






◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






一方、清文と琥珀は、花火の見えやすい高台に行こうとしていた。

琥珀の寂しさは未だに消えていなかった。


――清文が……手を繋いでくれない

そう、この二人は立派な恋人同士なのに、未だに手を繋いでいない。清文は全く気にしていないようだが、琥珀は年頃の女の子。そういう感性にはすごく敏感なようだ。

しかし、琥珀が清文への不満を少し顔に出した瞬間……

清文の右手が少しだけ、琥珀の左手に触れた。

「…………」

琥珀は、一瞬だけ表情を戻すが、繋ごうとしたわけではないことに気づき……再び表情を変える。




――やっぱり……ちゃんと繋いだ方がいいのかな……俺は繋ぎたい、けど……

清文もそれなりに迷っていた。ちゃんと手を繋ぎたいのだが、恥ずかしさがまだ上回っているようだ。

ポケットになっている部分に右手を隠してしまう。




琥珀はやっぱり気になるのか、清文の方をチラチラ見ている。だが、その左手は背中に隠れてしまっている。

――繋ぎたい……けど、清文の右手は……

ポケットの中。その中に手を突っ込んでまで繋ぐのは気が引ける上にイメージも悪くなる。どうすることも出来ない琥珀。

思わず、清文の浴衣の裾を引っ張る。

――お願い……手を繋がせて

その思いが届いたのか……清文はポケットから手を出して、裾を離した琥珀の左手を繋ぐ。

「まさか……琥珀も同じこと考えてたとはね」

「だって……私たち恋人同士じゃない」

「そうだね。じゃあ、このまま高台ま
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