暁 〜小説投稿サイト〜
KZM 詩&短編集
Honeyworks×SAO二次
東京サマーセッションfeat.頼翔 雪咲 清文 琥珀 理央 詩乃
[2/7]

[1] [9] 最後 最初 [2]次話
だ……」

「いや、そういう意味じゃ……」

「じゃあ、他の人と行こうかな?」

「……誰と?」

「もちろん二人だけってのはないわよ? みんなと行くけど……その中にキリトもいたりして」

「ぐっ……分かったよ。結構楽しそうだし、来週の土曜日は詩乃のために開けとくよ」

「決まりね。ちゃんと浴衣着てきなさいよ」

「はいはい」

理央の焦った顔と期待した答えに満足した私は、理央と並んで森林公園の中を歩いていた。






◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






次の週、土曜日

第3者side

花火大会当日……清文と琥珀は久々に出会っていた。

二人とも、よく似合った浴衣姿だ。

「あら、清文来てたのね」

「うん。今日は予定何もなかったし……」

「そう」

清文の表情はそのままだが、琥珀は期待外れの返答に内心少しがっかりする。

「最近、調子はどう?」

「普通ね。変わりはないわ」

「そっか、ならよかった。で、どうする? このまま俺と一緒に行く?」

「……そのつもりで来たんだからね。もちろんそうするわ」

「なら、行こうか。花火はまだ後だし、楽しめるところはいっぱいあるよ」

「なら、私はかき氷が食べたいかな」

「探してみようか」








10分後……

「お、あったあった」

「意外と探したわね。だいたいすぐ見つかるものなのに」

「店の数が多いからね」

「清文はどうするの?」

「かき氷? 俺はメロンかな」

「メロンパンとは違うわよ」

「いや、適当に言っただけだよ。メロンパンはメロンの味しないし。で、琥珀はどうする?」

「じゃあ、私も同じの食べようかしら」

「分かった。じゃあ、ここで待ってて」

清文が屋台へと走っていく。

「すみませーん。かき氷のメロン味二つお願いしまーす」

清文の元気な声が響く。それを聞いた琥珀は……

――ホントに……何も変わってないのね

少しだけ、安堵の息を漏らした。


少しして、清文が帰ってくる。

「はい、琥珀の分」

「ありがと」

二人揃ってベンチに座り、かき氷を食べる。

「やっぱりこれだな」

「清文、さっき『適当に』って言ったの、嘘なのね」

「あ、バレた? 俺はいっつもかき氷はメロン味頼むんだ。メロン繋がりで」

「やっぱり……変わらないね」

「メロンパンが好きなのは変わらないよ。美味しさはいつでも変わらない……むしろより美味しくなってるんだからね」

「……あ、うん。そうね」

質問の意図と違う答えに、物足りなさと寂しさを感じた琥
[1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ