Honeyworks×SAO二次
東京サマーセッションfeat.頼翔 雪咲 清文 琥珀 理央 詩乃
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詩乃side
ある夏の日……私は理央と一緒に陽が降り注ぐ道を歩いていた。
「うー……今日も暑いなぁ……」
「最近猛暑日続きだしね。日陰という日陰も見当たらないし」
「もう少し涼しくてもいいのにな。うちじゃクーラーフル稼働させないと暑くてやってらんないよ」
「あんまりクーラー使いすぎると体が慣れてバテるわよ」
「分かってるさ。でも、さすがにこの暑さはなぁ……」
暑さに少々ぐったり気味の理央。詩乃はため息をつきながらも、そんな理央を見て軽く微笑んでいる。
「ん、そうだ。ちょっと歩くけど……アイス食べに行こうぜ」
「いいわねそれ。もちろん理央のおごり?」
「え?」
「決まりね。嫌だとか言わせないから」
「はいはい。じゃアイス買ったら近くの公園で涼みますか」
「分かったわ。理央、案内よろしくね」
「ん、りょーかい」
こうして、理央と私の目的地は決まったのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
アイスを1つずつ買って、公園のベンチに座って空を眺めながら食べていた。
「雲一つない青空……綺麗なのはいいけど暑いと勘弁」
「そう? 私は好きよ。心がスッキリする感じがあっていいと思うわ」
「そっか。おれは嫌いじゃないんだけど……こういう空って夏の暑い時期にしか見られないのが残念なんだよな。春とか秋に見られたら最高なのに」
「それはそうね。とてもいい気候で、清々しいぐらいの青空……絵になるわね」
「おれとしてはそこにもう一つ加えたいな」
「何を?」
「おれと詩乃が手を繋いで歩いているところ」
「……もう、理央ったらいつの間に大人なこと言うようになったのかしら」
「詩乃、頬が紅いぞ」
「理央のせいだからね」
「記憶にございません」
理央がニヤリとしているのを見て、どうしても許してしまう。彼氏だから……なんだろう。
「さて……もう少し散歩して帰ろうぜ。ここ、森林公園だから空気が気持ちいいぜ」
「あら、そうなの? なら、散歩した方がリフレッシュ出来ていいわね」
理央が立ち上がったと同時に私も立ち上がる。そのまま理央よりも先に歩いていく。
あ、まだ理央に話してないことがある。
「そういえば……」
「どうした?」
「来週の土曜日、花火大会があるんだってね」
「そうなのか? 初めて知ったな」
「で、理央はどうするの?」
「んー……どうしようかな。何か予定が入ってるかもしれないし」
理央の曖昧な返事。ちょっと期待外れだったので、ここから少し意地悪してみる。
「そっか……理央には私よりも大切な用事があるん
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