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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第34話:モブらはみんな生きている 三
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欲しいよな」
「何だね急に……君はリュリュ様の保護者かい?」
恥ずかしいからって突飛な話題変えだな。

「ドンがさマオさんを意識し始めたのも、リュリュ様とウルフ殿がフィアンセであるって噂を聞いたからなんだ。つまり、未だに独身で居る男性兵士共の中には、リュリュ様への未練が断ちきれない者も居ると思うんだよね。でもリュリュ様が誰かと婚約すれば、諦めて新たな恋に旅立つと思うんだ」

「そうなるかなぁ……婚約者を狙って騒動が巻き起こるだけじゃないのかねぇ?」
「かもしれない……でも、あの噂が真実になれば騒動は起きないだろ」
あの噂?

「だから“シージャック事件”が原因で起こった“リュリュ様とウルフ殿はフィアンセ”って噂だよ。これが真実になれば、男共も諦めるだろうし、諦めなくてもウルフ殿だったら問題ないだろ……彼は腕っ節も強いんだから」

「それはそうだろうけど、彼ってば既に他の姫様と恋仲って噂よ」
「それだよソレ! 噂って言われてるけど、本当はリュリュ様と恋仲なんじゃないのか? “シージャック事件”の時は思わず真実を言っちゃったんじゃないのかなぁ?」

「何でそうなる? あの二人は結構口論とかしてるわよ。多分家族ですら言わない事を、ウルフ君はズケズケと言っちゃってるわよ。とても恋人同士には見えなかったけどなぁ」
仕事を増やす面倒な女として、ウルフ君は嫌ってる様に見えるけど……

「だってさぁ……“他の姫様と恋仲”って、他の姫様まだ13歳だろ!? いや現状は良いよ。でもウルフ殿がグランバニアに来たのは5年も前の事……その頃から“姫様と恋仲”って言われてるじゃん。有り得るか8歳児と恋仲って?」

「有り得るわよ。だって彼ロリコンらしいもん」
「え、マジで!? でも、よくメイドを口説いてる姿を見るけど……」
「それは擬態よ。ロリコンだって悟られない為の」
「本当かよ……随分と手慣れてたぞ? って言うか何で言い切れるんだよ」

「ラングストン隊長よ……あの人がウルフ君はロリコン野郎だって騒いでたわ」
「あの人が言ってたって信憑性低いなぁ……だってあの人はトラブルメーカーだろ。この国に居ると目立たないけど、基本的に騒動の中心地に居るじゃん」

う〜ん……言われてみれば確かにそうね。
って事は、本当にあの二人って……

スカーレットSIDE END




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