天馬の次世代エースvs.妖精女王
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妖精の尻尾Bチームは先のエルザの戦いを見てそう話している。
「残すところはあと一試合か」
「・・・」
そう言うラクサスの横にいるミストガンは何やら黙り込んで何かを考えている。
「どうしたの?ミストガン」
そんなミストガンを心配して声をかけるミラ。
「いや・・・」
「無口なくらいでちょうどいいんじゃなかったのか」
「そっか」
ガジルにもっともなことを言われミラは気にするのをやめる。
(まもなく二日目が終わろうとしているのに・・・これはどういうことなんだ?)
ミストガンは顔をうつ向かせながらそう思う。実は昨年まで感じていた謎の魔力が今年は感じられないことに疑問を持っており、口数が少なくなっていたのだった。
ミストガンにはなぜ謎の魔力が感じられないのか、考えられることが多すぎて一人頭を悩ませていた。
その頃、王宮のある場所では・・・
ガチャッガチャッガチャッ
「アルカディオス大佐!!」
暗い通路を歩いている鎧を纏った男に後ろから小さな老人が声をかける。
「これはダートン国防大臣殿」
「あれは一体何の真似だね?」
「あれ?とは」
ダートンのいうあれがアルカディオスにはわからずにそう聞き返す。
「とぼけるな!!なんでこのタイミングで星霊魔導士を入手しようとする!?時期尚早とは思わんのか!!」
怒鳴り声の響く通路。アルカディオスはそれに対し冷静に答える。
「一刻も早く試運転がしたくてですな」
「まだ早い!!あれはまだ完成しておらん!!」
「国防大臣殿、お声の方が少しばかり大きいかと。それに、あれはすでに完成しております」
「な・・・なんだと・・・?」
ダートンはアルカディオスの口から告げられた真実に思わず言葉を失う。
「予算工面のための便宜ですよ未完だとというのは。あとは星霊魔導士がいればエクリプスは実用段階まで来ているのです」
「そんなバカな・・・あれだけのものをたった7年で完成させたというのか!?」
「これより計画はフェーズ4プランBに移行いたします。より確実に星霊魔導士を入手いたします」
そう言うアルカディオスの顔は笑みを浮かべているかのような不気味な表情だった。
「あなたがエクリプス計画反対派だというのはすでに周知の事実。
しかし、ここまで来たら止まれません」
アルカディオスはマントを翻し歩き去ろうとする。
「貴様は悪魔か!?」
「王のためなら、国のためなら、人は悪魔にも神にもなれるのです。
世界を返る扉エクリプスの前では、1人の少女の命など実に安い」
王宮に隠されている巨大な扉。この完成のために、ルーシィ
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