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男は釣りをしたい
第三話 893VSDQN

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男(ヒエッ・・・)

男(パンチパーマにグレーのスーツ、
紫のワイシャツに顔の傷・・・)

男(めっちゃ白い粉売ってそうな人だあああああ!!)

男が内心慌てる、しかし前方の青い軽から出てきたのは・・・

DQN「何スか、おれっち急いでるんスけど」

礼儀の「れ」の字も知らなそうなタイプのDQNだった

DQNは、センス悪いファッションだ

黒の袖なしジャケットに豹柄Tシャツ、ハーフパンツにサンダル

耳と唇にはピアス、金メッキのドクロのネックレス

ヤクザ「おい見ろよ!このバンパーの凹み具合をよォ!」

893がグシャグシャのバンパーを指差して怒鳴る

DQN「凹んでますネェ〜」

タバコを吸いながら対応するDQN

ヤクザ2「それだけじゃねえ、組長へのプレゼントとして
俺が作ったお手製の花瓶を見ろよ!」

ヤクザのいかつい顔とは対をなす程の美しい花瓶は
底の部分が割れている

ヤクザ「見ろよ!この無惨な姿をよぉ!割れてんだよなぁ!」

DQN「そっスね、脆いっスね」

ヤクザ「おいてめぇ、免許持ってんのか!」

ギャーギャーヤイノヤイノソッスネソッスネ

言い争う三人、迷惑そうにする男

その空気を打ち破ったのが・・・

DQN女「ねえ、DQN?今回は私達がどう考えても悪いよね?」

DQNの彼女だった!

DQN「ハァ?(°д°)俺は蛇行運転してただけだルォ!?」

DQN女「黙って。それに、ここを私達のせいで塞いでるから・・・ほら」

女は空気だった男を指差す

DQN女「あの人、困り顔よ?」

DQN「・・・・・・・・」

ヤクザ「ほら、さっさと車を寄せてやれ、話はそれからだ」

ヤクザ2がこっちに歩いてくる

ヤクザ2「悪いなにいちゃんよぉ、これで勘弁してくれや」

ヤクザ2はそういって頭を下げた

男「い、いえ!いいですよ!そんな・・・」

DQN「おい!そこの奴!」

DQN「車どけてやったからヨォ、とっとと行け」

男「・・・はい」

そういって男はトラブルの渦中から脱出できた、DQNの彼女のおかげで・・・

そして男は、目的地までワゴン車を飛ばす

そしてやっと着いたのだ、川に・・・

時刻は14:30 早く釣りをしなければ
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