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リリカルアドベンチャーGT〜奇跡と優しさの軌跡〜
Another42 英気
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が放った青白い稲光を受けた事で、グレイモンは八神兄妹の近くで倒れ、沈黙した。
ヒカリは首から下げていたホイッスルを吹こうとし、太一が代わってホイッスルを鳴らした。
コロモン時代の記憶が残っていたのか定かではないが、気絶していたグレイモンが復活。
太一の合図と同時に、パロットモンにメガフレイムを放った。
そして、これが戦いの終焉となった。
次にヒカリが目を開けた時には、グレイモンもパロットモンも、影も形も無くなっていたのだ。
この1件が後に爆弾テロ事件として処理されたのである。

大輔「……」

大輔は前世で詳しく知らなかった光が丘テロのことを聞いて、最初に思ったのは後悔である。
あの時は何も知らなかったから、ヒカリに対して酷いことを言ってしまった。

大輔「(酷いことを言っちまったな…ごめんなヒカリちゃん)」

前世のヒカリに謝罪をしながら、大輔はヒカリの方を見遣る。
大輔の言葉を待っているのか、何も言わずにいる。
正確には言えないのかもしれないが。
大輔は口を開いて言葉を紡ぐ。
ヒカリを罪悪感から救うために。

大輔「話してくれてありがとうな。でも…光が丘テロってヒカリちゃんのせいじゃないじゃないか」

ヒカリ「え?」

まさかの言葉にヒカリは目を見開く。

大輔「だってよ、ヒカリちゃんが外に出るように指示しなくても、アグモンは勝手に外に飛び出してただろうし、オウムのデジモンと勝手に戦っただろうしな。ヒカリちゃんは光が丘テロの時、3歳か4歳くらいだろ?幼年期のコロモンならまだしも、アグモンやグレイモン…グレイモンとオウムのデジモンのバトルは絶対に止められねえよ。あれはどう足掻いてもなってたことさ、ヒカリちゃんが気にすることじゃねえよ」

ヒカリ「大輔君…」

大輔「それにヒカリちゃんのおかげでブイモン達に会えたんだ。感謝はしても文句言う理由はない。きっと太一さん達も同じさ…もしこれでヒカリちゃんを悪く言う馬鹿がいるなら俺が喋れないようにそいつの声帯を潰してやる。だからヒカリちゃんは無実の罪に苦しんでいる自分を許してやれよ。」

ヒカリ「大輔君…っ」

罵倒するどころか、自分の罪ではないと論してくれる大輔にヒカリは大粒の涙を流した。

大輔「よしよし、頑張ったなヒカリちゃん」

泣きじゃくるヒカリの頭を撫でてやる大輔。
ヒカリが泣きやむまでずっとそうしてやった。









































翌日の朝、全員が大輔とアインスお手製の朝食を平らげると、賢達が使っていた簡易ゲートのある部屋に向かう。

ゲンナイ「では頼んだぞ子供達よ。」

大輔
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