Another42 英気
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ナイの家で英気を養うことにしたのだった。
ヒカリ「…………」
大輔「ヒカリちゃん、眠れないのか?」
池の近くに佇んでいたヒカリに歩み寄る大輔。
ヒカリ「大輔君…」
大輔「眠れないなりに身体を休めた方がいいよ。ヒカリちゃん、風邪がしっかり治ったわけじゃないんだし。」
ヒカリ「…うん」
大輔「怖い?」
ヒカリ「え?」
大輔「ヒカリちゃんの気持ち、分かるよ。今まで普通に暮らしていたのにいきなり選ばれし子供だのなんだの言われていきなり異世界に来ちゃったんだもんな。何も思わない方がおかしい」
ヒカリ「大輔君…」
大輔「大丈夫大丈夫。俺も含めてみんな強いから、そんなに心配しなくてもいいよ。太一さんもいるだろ?」
ヒカリ「うん…怖いけどお兄ちゃん達がいるなら怖くない。」
大輔「さあ、ヒカリちゃん。明日は早いぞ。今すぐ部屋に戻って寝た方がいい。お休みな」
ヒカリ「うん…。」
大輔は自分の部屋に戻ろうとした時、ヒカリは少し悩んだ末、打ち明けようと思った。
大輔なら信じて聞いてくれるのではないかと信じて。
ヒカリ「あの…待って…」
大輔「ん?」
ヒカリ「言って…なかったよね…?私がコロモンのことを知ってたこと…」
大輔「ああ」
ヒカリ「……私が光が丘に住んでた頃…コロモンが産まれた卵が…家に現れたの……」
そしてヒカリは、大輔にその事件当時のことを語った。
4年前に太一とヒカリの前にデジタマが出現し、それから産まれたボタモンがコロモンに進化して、太一とヒカリと友情を育んだ。
しかし早過ぎる出会いは長くは続かなかった。
ヒカリのベッドで一緒に床に就いたはずのコロモンが痙攣を始め、それを見た太一達が混乱する中、黄色い体色の恐竜…アグモンへと進化した。
この時、タイミング悪く太一達の父親が帰宅し、泥酔していた彼は妻の制止を無視して兄妹の部屋へと入ろうとし、太一は進化したアグモンを隠したい一心から、ドアに張り付いてそれを阻止した。
だが、この行動が結果的に、アグモンとアグモンの背に乗ったヒカリの次の行動を止められなくしてしまった。
アグモンはヒカリの幼い指示に従って、ヒカリが開けた窓から、外へと飛び出してしまったのだ。
そしてそこから始まったアグモンの暴走。
下手したら人死にを出したかもしれない。
自販機や電話ボックスの破壊、そして恐怖を覚え始めたヒカリに追撃をかけるように現れたオウムのようなデジモン。
ヒカリは知らないがパロットモンと呼ばれるデジモンがアグモンが進化したグレイモンと死闘を繰り広げる。
しかしパロットモン
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