マブラヴ
1063話
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れでもその規模の組織3つだ。相当の額がこっちに入るのは当然だろう。
「ま、アクセル君のハーレムデートなんだし、奢るくらいはいいでしょ」
「ちょっ、ちょっと待ってよ釘宮! わ、わ、私もアクセルとデートしてるって事になってるの!?」
がーっと頬を真っ赤に染めながら叫ぶ神楽坂に、桜咲が無言でこちらも頬を赤く染めながらコクコクと頷いて追従する。
近衛だけは若干照れている表情を浮かべているが、他の2人程ではない。
「いややわー。照れるやん」
そんな風にしながらも、若干嬉しそうに見えるのは俺の気のせいか?
ただ、俺達の話が聞こえていたのだろう。周囲から向けられる視線……特に男が俺に向けてくる視線は色々な意味で攻撃的なものになっている。
まぁ、それは当然だろう。あやかや円は既に言うまでもなく文句なしの美女と言ってもいいし、神楽坂にしても外見だけで考えれば間違いなく一級品の美女。近衛はこれぞ大和撫子と表現すべき感じの美女で、桜咲は美人というよりは凜々しいと表現すべき美人だ。
全員が全員、色々な意味で人目を引く程の美形であるのは事実であり、そうなればそんな5人を侍らせているように見える俺は確かに嫉妬の対象になるんだろう。
そうして、世の中出る杭は打たれるという言葉がある通り……
「なぁなぁ。ねーちゃん達。そんなチャラい奴放っておいて、俺等と一緒に遊びに行かねえ?」
「そうそう、こいつの家って京都でも結構有名な家なんだぜ? 普通の人なら見る事が出来ないような京都を見せてやるよ」
「あっちの奴には俺等がお話してお引き取りして貰うからよ。なぁ、いいだろ?」
「そうそう、今ならカラオケとかもこいつの家に最新の機種があるからさ」
こういう奴等が湧いて出てくるのは、避けられない事実な訳だ。
にしても、チャラい奴って……話の流れから考えて俺の事だよな? 幾ら何でも、こいつ等にチャラい奴とか言われるのは納得出来ないんだが。
それに俺だって、あやかや円といった恋人にちょっかいを出されるのは面白くないし、神楽坂達にしても恋愛感情はともかく友情は感じている相手だ。
こんなあからさまな馬鹿を相手にどうこうさせようとは思わない。
「はぁ」
よって、これ見よがしに溜息を吐く。
ナンパしてきた相手は、正に俺のそんな態度を待っていたのだろう。一斉に俺の方へと視線を向けて詰め寄ってくる。
「ん? 何だよ。自分がどういう立場にいるのか理解出来たのか? それが理解出来たんなら、お前はさっさと消え失せろよ。この姉ちゃん達は俺達が責任を持ってエスコートをするから」
男達のリーダー格と思われる、京都で有名な家がどうとか言われていた奴が俺に向かってそう告げてくる。
確かにこの男達はそれなりに喧嘩慣れはして
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