機動戦士ガンダムSEED編
第17話
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ていたのだが、こちらに近付いてくる人物がいた為そちらの方を見てみるとやってきたのはキサカだった。なんだ?と思ったが、キサカはこちらの前まで来るとキラに向かっていきなり頭を下げながらこう言ってきた。
「すまない、うちの者が迷惑を掛けた。後で本人に謝らせに行くのでできればそれで勘弁してやってほしい。身勝手な頼みだとはわかっているが…」
キサカはカガリの代わりに謝罪を述べ、キラはいきなり頭を下げられて一瞬呆然としていたがすぐに慌てながら
「…いえ、別にそこまで気にしていませんから…あの、顔を上げてくれませんか?」
とキサカに告げる光景がオレの前で展開された。因みにキラを殴った当の本人であるカガリは未だサイーブと揉めている最中だ。
「わかった。頼みを聞き入れてくれて感謝する」
「なあ、あんたちょっと聞きたい事があるんだが」
「…何だ?」
「いや、あの娘いつもあんなに喧嘩っ早いのかなと思ってな。事と次第によってはあんたらと共闘する事も有り得るから聞いときたくてな」
キサカはどう答えるかを考えているのか少し悩む素振りを見せた後こう言いだした。
「…そうだな。確かに彼女はとても我慢強いとは言えないな。すぐに先走るので毎回止めるのに苦労させられる」
「ああ…、やっぱり」
…ああ、やっぱりあんた気苦労が絶えないんだなぁ………。となると勝手にスカイグラスパーを使ったりとかもやらかすんだろうな…、カガリみたいなタイプの奴は色々と面倒だからな。これからどう対応していくかを考えると本当に憂鬱になるばかりだ。
その後話は纏まりアークエンジェルは明けの砂漠と共闘する事が決定し、オレ達は明けの砂漠のアジトに案内される事となった。いや、正確には前線基地か。
前線基地の場所は谷の底の洞窟などを使用しており、その谷の道幅はアークエンジェルの横幅ではかなりギリギリのものだったと言っておこう。
その後、オレは様々な作業の手伝いに追われ気付けばもう夜になっていた。もう夕食時も過ぎアークエンジェルや明けの砂漠の面々は未だに作業に没頭する者もいれば焚き火の傍で談笑する者もいた。
それに対しオレは現在人気のない崖の上の岩場にいる。念の為近くにいる者がいないか確認したが誰もいなかったので大丈夫だと思われる。この後も忙しくなるしさっさとやってしまおう。
懐から小型の通信機を取り出し、通話の為電波を特定のものに合わせる。答えるのは約三週間ぶりとなるあいつの声だ。
『久々だな。大体三週間ぶりか』
「ああ、元気にしてたかハロ」
『元気も何もワタシに体調の変化など元より無いのは知っているだろう。それよりも現在はどこにいるのだ?』
「アフリカ共同体に落ちて明けの砂漠
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