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剣の世界で拳を振るう
新境地 アークソフィア
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粗か様な挑発だった。
そもそもの話、キリトは了承していた。
だが回りが止めるのであればその周りをどうにかすれば問題はない。
キリトも分かっていたようで怒っては居ない。…ちょっと不安そうな顔してるけど。
まぁそんな挑発も項をなし…

「キリトくん、手加減とか要らないから」
「お兄ちゃん、殺っちゃって」
「パパ、ファイトです!」
「キリト、気合い入れてけよぉ!」
と、見事に乗ってくれた。

「おいおい、大丈夫なのか?」

「まぁ良いんでないの?この方がお互い自由に立ち回れるだろうし」

エギルが小声で話しかけてくるのを、笑いながら返した。
実際に俺の世界のキリトよりか、こちらの方のキリトが気持ち的な意味でも勝っていることだろう。
だが、SAOを生き抜いたキリトだからこそ、このキリトが持っていない強さを持っていることも確かなのだ。
この事がこの世界のキリトの強さを測る判断材料になるかは別としても、久しぶりのデュエルに気が高ぶるのは押さえられない。

「じゃあ、やろうか」

「アスナ、合図頼むよ」

取り合えず外に出て、広い場所へと移動する。
お互いに向き合って構えを取り、アスナが合図をする形で落ち着いた。
だが――

「おいおい、超近距離って…ステゴロかよ」

「剣の世界で剣を握らないって…」

「アイツバカね」

言いたい放題のヤジが飛ばされる。
まぁ解っていたことだから良しとしよう。

「じゃあ準備は良い?」

「おう」「ああ」

「それじゃ…始めっ!」

「はあっ!」

「ふっ!」

アスナの合図と共にキリトが飛び出す。
俺に接近しつつ振りかぶった右手の剣をしゃがんで回避する。

「ほっ!」

「がっ!?」

地面に手をついてキリトの顎を蹴り上げる。
が、寸前でもう片方の剣でガードをしてバックステップ。

「だが逃がさない」

「うおおっ!?」

俺は直ぐに中腰になって駆け出す。
一瞬の内にキリトの懐に入った俺は、キリトの胸ぐらを右手でつかみ、キリトの右腕を引っ張る形で右手を押し込む。

するとあっさりと地面に横にされてしまうのだ。
キリトは訳がわからない顔をしながらも、抵抗するべくローリングしながら距離を取ろうとする。

「逃がさないって言ったぞ」

「ぐうぅぅう!?」

キリトの胸ぐらを掴んだまま俺の方へと引き込み、そのまま持ち上げて地面に投げる。

「キリトくん!?」

「がはっ!?」

確りと打ち付けられたキリトは、痛みはないままのフィードバックを味わう。

「まぁこれだけじゃないんだが…超近距離ってのはこう言う事だな。
それで…まだやるか?」

「…もうちょっと、付き合ってく
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