デュエルアカデミア編
episode1 ーRe:startー
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た制服はどこかの有名デザイナーが作ったらしいが、太ももの半分程しか隠さないミニスカと、ノースリーブは如何なものかと抗議の声を上げざるを得ない。
そして頭の天辺から、脚の先まで眺めたお母さんの視線はちょうど首下辺りで止まり、一言。
「もうちょっと、欲しいわね」
「余計なお世話です??」
カラカラと笑って誤魔化そうするお母さんを思わず半目で睨みつける。
「うーん、変なとこだけ私に似ちゃったのかしらね〜?せめてBまで育って欲しいわね……」
「あ、あるから!B!い、いやCもワンチャン……」
咄嗟に反論するがあまり自信がないのが声に表れてしまう。
「けど、残念ね。せっかく綺麗な紅髪なのに……。青より、赤い制服のが良かったわ」
ベッドの縁に腰かけると手櫛で髪の毛を梳いてくる。
「ん……、仕方ないよ。女子はみんなオベリスク・ブルーっていうクラスに入るのが決まりらしいから」
母親譲りの紅髪はお母さんの自慢らしい。
以前まで顔は疎か、髪の毛までフードで隠していた時はよく勿体無いと言われたものだ。
「そうよね〜。けど、女子寮なんでしょ?お母さん、華蓮が心配だわ」
「……どうして?」
「襲われないか……」
「……??んなことあるわけないじゃん!」
本気なのか、冗談なのかわからない発言に思わず吹き出す。
「あらあら、顔を紅くしちゃって。けど、女子寮は万魔殿ってよく言うじゃない?」
だから気をつけてね?と言うお母さんはどこまで本気で言っているのかわからない。
「おーおー、親子仲良きことはいいことですね〜……」
「あら、楓さん……?」
「っ??居たの!」
いつの間にか、扉の所に楓さんが立っており、苛立ちを露わにしていた。
「あらあら、すいません。すっかり忘れてましたわ」
「全くいつまで待たせてくれちゃってんですか。ついでに、私的にはユリ科の植物とか咲いたら、好みなんですが……、まぁそれは置いといて」
なにやら物凄く不穏な事を言っていた気がするがあえて触れないでおこう。
「お迎えにあがりました。レンカさん、いや花村 華蓮さん」
「……はい!じゃ、お母さん、行ってきます!」
「はい、頑張ってね。応援してるから」
お母さんのエールを受け、アカデミアへと向け出発する。
「ねぇ、華蓮?」
「ん、何?」
家を出ようとする矢先、呼び止めれる。
「カを一番後ろに持ってきて、レンカって……、安直よね〜?」
「余計なお世話ですっ!!」
◆◇◆
ところ変わって、デュエル・アカデミア
そこの校長室は一通の電話によって慌ただしくなっていた。
「はいはーい、こちらクロノス校長……だいり……デスーノ。どちら様ですーか
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