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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第39箱 「めだかさんのっ!御心のままにっ〜〜!」
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い」
めだかちゃんは見下ろしながらそう言っていた、とても友好的とは思えない。それに、めだかちゃんの真骨頂は上から目線だから、と言う理由はあるだろう。
そして、本当に堂に入ってる。
だが、阿久根先輩が跪いてるのは絵になってない。他の部員もめだかちゃんが言ってる通りだ。
プリンスと呼ばれる所以の力を持っているであろう、阿久根先輩が他者に頭を垂れる姿を見るのは、複雑なのだろう。それが話題の怪物生徒会長だとしても。
「いえ……、誇りこそすれ あなたに 傅く姿を恥とは思いません 今の俺があるのはあなたのおかげなのですから」
阿久根先輩は、咎められてもあの状態を辞める様子はなかった。それを見ていた劉一は。
「めだかちゃんはああいうのは好まないんじゃない?」
「あん?」
善吉に訊いていた。と言うより事実を話していた。
「んー。だってさ? めだかちゃん、唯 崇められるよりは、『なにくそーー!』って頑張る姿の方が好きでしょ? 絶対にさ。 だから絶対服従みたいな姿を見せるよりはがんばる姿を見せたほうが喜ぶとおもうんだよね」
劉一は、じーーっと阿久根先輩を見ながらそう言っていた。これは実体験上の事でもあるから、間違いないだろう。
「……まぁ、色々とあるんだよ。あの人とはな」
善吉は、あまり多くは語らない。あまり語りたく無いのだろうか? だけど、劉一が言う事は否定はしてなかった。
そして、更に阿久根先輩は続けていた。完全な下僕として従っていると言っているかの様に。
「めだかさんには感謝をいくらしてもしたりな……」
と続けていたその時だ。めだかちゃんが阿久根先輩の頭を鷲づかみにして、無理矢理頭を上げさせた。
「(あっ……でた……。あれって 結構痛いんだけど、阿久根先輩大丈夫かな?)」
めだかちゃんの凶悪とも言っていい握力をその頭に受けている阿久根先輩を心配している劉一。だけど、それは杞憂だった。
「私に感謝していると言うならば 頭を下げるな! 胸を張れ!!」
めだかちゃんが、阿久根先輩に顔を近づけ一喝した瞬間、と言うより 阿久根先輩はめだかちゃんに触られていると理解してたのか、その握撃を受けても苦痛の表情は一切にせず
「は……… はいぃぃ!! めだかさんのっ! 御心のままにっ!!」
快感を感じてる、とでも言う様にオーラが体中から出ていた。何をされてもオールOK、めだかちゃん限定の超どM状態だった。
「おっと……、それより 生徒会を執行しなければな、後継者選び、つまりは新部長の選定だったな」
めだかちゃんは本来の目的を言うと、阿久根先輩を放した。
まだ、阿久根先輩は意識を手放してしまっているのだろうか、固まったままだった
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