暁 〜小説投稿サイト〜
鎮守府にガンダム(擬き)が配備されました。
第2部
第5話 野分の提督観察日記
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使する様な人ではないらしい。

それと、着任早々秘書艦に任命されてしまった。
私としては、三笠さんや不知火姉さんが適任だと思っていたけど…。
でも任命された以上、司令のサポートを完璧にこなさなくては。


???


「結構普通っぽい?」
「まぁ、日記ですから」

じわじわと滲み出る、アテが外れた感を噛み締めながら2人は再び日記に視線を落とした。


???


9月10日
晴のち曇り

今日でエインヘリアル艦隊配属となって5日が過ぎた。
段々とだけど、この艦隊の事がわかってきた。

この艦隊は日本帝国では無く、地球連邦という国家に帰属する艦隊だそうだ。

今日は鎮守府近海で友軍艦隊が襲われたと一報を受けて、ここ鹿島鎮守府の第1艦隊と、エインヘリアル艦隊旗艦リンドヴルムの対潜護衛任務の命を受けて、初陣を飾った。

けれど、私と第1艦隊の出番は無く、1個艦隊規模の深海棲艦をリンドヴルムが単艦で壊滅させてしまった。

運悪く私は敵駆逐艦の魚雷を一本、右舷艦尾に受けてしまったが、リンドヴルムの工兵隊の方々のお陰で事無きを得た。
鹿島鎮守府へ帰投したのち、一葉司令が付きっ切りで入渠ドックに居てくれた。
正直嬉しい気持ちと、上官に要らない心配をさせてしまった気持ちで複雑だった。

次の出撃では完璧に任務を遂行出来る様に、訓練量を増やさなくてはいけない。


???


「野分ちゃんすっごく優等生っぽい」
「言ったでしょう、あの娘は生真面目なんです」

更に日記は進む。


???


9月12日
曇り後雨


今日は息抜きと慰安を兼ねて、市街視察、という名目で司令官と2人で街へ出た。
初めて着る服と、初めて見る街並みは、とても新鮮だった。
かつての大日本帝国の名残を残しつつ、西洋文化を積極的に取り入れた街は、50年前とは比べ物にならない位だ。
そこで司令官と一緒に食べたクレープという西洋菓子は格別に美味しかった。
あの?がとろけるようなクリームと果物の酸味、そして柔らかくももっちりとした食感が堪らない。

運悪く悪天候に見舞われ、帰りのバス停で足止めを食ってしまった。
雨に濡れた司令の後ろ姿に不覚にも見惚れてしまった。
雨に濡れて張り付いた服と、浮き出た身体のラインが、とても煽情的だ。


???


9月14日
晴れ

最近、司令の事で頭が一杯だ。
一昨日の雨に濡れた提督の姿がふと頭に浮かんで、なかなか離れない。

秘書艦として気を引き締めなければならない一方、司令との時間を独り占め出来ることが嬉しくてたまらない。


???


9月15日
曇り後晴れ

司令が普段からゆっくり食事を取っていただけない
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