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転生とらぶる
マブラヴ
1062話
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くまでもそれは補助でしかない。
 陰陽術の専門家としての陰陽師は、全くシャドウミラーには存在していない。
 そもそも、シャドウミラーの魔法担当はエヴァだ。そのエヴァが使えるのが普通の魔法だけである以上、どうしてもそっちに偏るのはしょうがない。
 今回の関西呪術協会との交渉で、陰陽術を使う人物をこっちに派遣して人材交流するというのはいいかもしれないな。
 それとも、いっそ犯罪者で死刑を待っているだけの陰陽師とかがいれば、スライムで……というのもありなんだが。
 いや、鬼眼を吸収した為に残りのスキル枠は既に1つだけだ。レベルが10上がればスキル枠が増えるのだが、ここ最近のレベルは非常に上がりにくくなっている以上は迂闊な真似でしない方がいいだろう。

「皆、お疲れ様やったなぁ。うちの事に巻き込んでしまって申し訳ないわぁ。取りあえずお風呂用意して貰えるように頼むんで、ちょっと待っててなぁ」

 近衛がそう言うと、本部の中に入っていく。
 いや、近衛にしてみればここは関西呪術協会の本部じゃなくて、自分の家って認識なんだろうからおかしくないのか。

「あ、このちゃんウチも行くから待って!」

 そんな近衛の後を桜咲が追って行く。
 そうなると、この場に残ったのは俺とあやか、円、神楽坂の4人のみ。

「……アクセル、言っておくけどお風呂に入るとしてもあんたは別だからね」

 ジト目を向けてくる神楽坂は、何故か自分の身体を守るようにして抱きしめている。
 着ている服が夏服で結構生地の薄いワンピースである為か、自らの身体を抱きしめている影響でそのボディラインが大きく強調されていた。

「ちょっと、アスナさん。そんな言い方はないでしょう!?」
「ま、アスナの言いたい事も分かるけど、私としてはアクセル君と一緒にお風呂に入るのは初めてじゃないし、構わないわよ?」

 そんな円の言葉に、何を想像したのか……否、ナニを想像したのか、神楽坂の顔が急速に赤く染まっていく。

「な、ななななな、何言ってるのよ! そ、そんな……お風呂場でなんて……不潔よっ! って言うか、他の利用者の事も考えなさいよ!」
「うーん、アスナの言う事も分かるけど、私達がお風呂に入ったのはホワイトスターにある私達の家でよ? 別に他の誰にも迷惑を掛けたりはしてないから」
「そ、そ、それでも! その、女としての慎みとかあるでしょ! 何て言うか、いんちょも釘宮もアクセルと付き合い始めてからそういうのがなくなってるんじゃない!?」
「それは……うん、確かにそうかも。けど、ハーレム作ってるアクセル君と付き合うんだから、寧ろそうなるのは自然っぽい気が……」
「釘宮ぁっ! ショタコンの変態だったいいんちょと違って、釘宮は元々それなりに真面目だった筈でしょ!?」

 
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