暁 〜小説投稿サイト〜
戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
第二十八話 河合大尉!作者は麻雀を一切知らない!!その四
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「そういうことでね」
「普通にな」
「学校ではやっていくってことでな」
「そのことはお互いにね」
 しっかり守ろうとだ、瞬は二人に約束させてだった。
 そのうえで今は別れた、だがその後で。
 二人は悪田部の事務所に強制連行された、突如としてだ。
 いきなり出て来たメンインブラックの一団に頭を殴られて意識朦朧となり。そして気づけば悪田部の事務所にいたのだ。
 そしてだ、悪田部に言われた。
「手荒なことになったか」
「はい、思いきり」
「ぶん殴られて気絶させられて連れて来られました」
「たん瘤ありますよ」
 見れば頭にだ、実際に二人の頭には特大の瘤がある。
「いきなり何ですか」
「何でこの連行のされ方ですか?」
「今回特に暴力的ですけれど」
「これ何なんですか」
「海軍式にいったのだ」
 悪田部は二人にこう答えた。
「ロイヤル=ネービーのな」
「あの、あそこの海軍ってこんなのですか?」
「こうやって人を殴って気絶させて強制連行するんですか?」
「どっかの国が言う強制連行まんまじゃないですか」
「赤い腕章の憲兵がやったとかいう」
 帝国陸軍の憲兵の腕章は白地に黒だった、ではその赤い腕章の憲兵は一体何処の誰だったのであろうか。
「ジープもヘリも使って慰安婦を集めてた」
「大戦中に」
 日本軍にはどちらもなかった。
「あの謎の強制連行とですよ」
「一緒じゃないですか」
「そうだ、日本軍の強制連行はともかくとしてだ」
 この矛盾にまみれた伝説は置いておいてとだ、悪田部も返す。
「イギリス海軍はかつてこうして人を集めていた」
「人って水兵さんをですか」
「こんな暴力的なやり方で」
「そうだ、誰彼なくだ」
 それこそ寝たきりの老人や動けない人でもだ。
「殴り連行して酔い潰してだ」
「船にですか」
「放り込んで水兵にしてたんですね」
「そうしてた、それを真似てみたが」
「もうしないで下さい」
「マジで痛いですから」
 二人だから痛いで済む。
「っていうかマジえげつないですね、ロイヤル=ネービー」
「鬼ですね」
「船の中でも鬼がいた」
 この強制徴募を行う文字通りの強制徴募隊だけではなかったのだ。
「軍律は厳しく少しでも上官に逆らうと鞭打ち等が待っていた」
「船の中もですか」
「そんな感じだったんですね」
「地獄の思いをして連れて行かれて」
「連れて行かれる先は地獄だったんですね」
「そうだ、二つの地獄が待っていたのだ」
「ううん、恐ろしいですねロイヤル=ネービー」
「人権も何もないですね」
 そもそもそうした概念がなかった時代だ、こうした今から見ると非人道的という言葉では済まされないことも普通にあったのだ。
「けれど俺達までそうなるとか」
「ちょっとないですよ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ