エルフマンvs.バッカス
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ンさんの方を見たが自分の手に何やら違和感を感じ見てみると衝撃を受ける。
「なんじゃこりゃあ!?俺の手が・・・」
攻撃したバッカスさんの手がボロボロになっている。着ている鎧の袖も何かのダメージを受けて壊れてしまう。
『これは一体?バッカスにダメージ!?』
実況のチャパティさんも何が起きたのかわからない。しかし、エルフマンさんを見るとなぜバッカスさんにダメージが与えられたのかすぐにわかった。
「リザードマン。当たらねぇなら当ててもらえばいい」
エルフマンさんの体は全身緑色の鱗になおかつ棘が生えており、バッカスさんの手はその棘によってキズついたのであった。
「あいつ・・・まさか・・・」
グレイさんはエルフマンさんが何をしようと考えたのかすぐにわかったらしい。
「オラ来いよ。てめぇの腕と俺の体、どっちが壊れるか勝負じゃい!!」
「フハハッ、オイオイ・・・」
来い来いと手を動かすエルフマンさん。バッカスさんもそれを見て驚きを隠せない。
「とんでもない作戦に出ましたね」
「しかし無茶すぎる。確かにリザードマンの鱗には無数の棘があって素手の相手には相性がいい。だが相手はその硬質な鱗さえも砕いてやがる」
グレイさんの言う通りエルフマンさんの体にはすでに血が出ている箇所が見受けられる。
「どうしたぁ!!」
「フハハッ!!おもしれぇ奴だ!!魂が震えてくらぁ!!」
バッカスさんはエルフマンさんの挑戦を受け棘のある硬い体に掌打を連打する。
攻撃し続けるバッカスさんとそれを受け続けるエルフマンさん。2人の戦いに会場中が息を飲む。
『これはなんとも壮絶!!戦いというより意地のぶつかり合い!!攻めるが果てるか?受けるが果てるか?この勝負・・・勝つのは・・・どっちだ!?」
「「ハァハァハァ・・・」」
力を使いきったバッカスさんと接収の解けたエルフマンさんが膝をついて座り込む。
空を仰ぎ見肩で息をするバッカスさん。対照に顔をうつ向かせているエルフマンさん。
「エルフマン・・・って言ったな?」
バッカスさんはそう言うと立ち上がり、両手を広げて空を仰ぐ。
「フハハハハハハハハッ!!ワイルドォ!!」
「「「「「フォー!!」」」」」
『立ち上がったのはバッカスだぁ!!』
さっきまで静かだった会場が盛り上がりを見せる。この死闘を見ていた俺たちはエルフマンさんの負けを見て唇を噛み締める。
「お前・・・さ・・・漢だぜ!!」
バッカスさんはそう言うと後ろに倒れ動かなくなる。エルフマンさんは膝をついたままではあるが体を起こしている。
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