エルフマンvs.バッカス
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下げられている靴下を奪い取る。
『しないーー!!』
そしてその靴下を引きちぎった。トビーさんは大切な靴下を破かれたことに動揺し、さっきまで感動していたエルザさんはクロヘビの所業に怒って暴れだしたのをグレイさんがそれを止める。
『これはひどい!!ひどすぎる!!』
「大切な物ほど壊したくなるんだよね、僕」
地面を叩いて泣き叫ぶトビーさんに背を向けて闘技場から去っていくクロヘビ。静まり返る会場、その中で大鴉の尻尾だけは大笑いしていた。
「ひどすぎる・・・」
「あんなのただの嫌がらせじゃん」
ウェンディと俺はそう言う。
悲しくて涙が止まらない様子のトビーさん。それをレオンとリオンさんが闘技場に降りてきて肩を貸して帰っていく。
『さぁ!!気を取り直して本日の第二試合!!』
チャパティさんがトビーさんたちが闘技場から出たのを確認してバトルパートの続きを行うためのアナウンスを行う。
『四つ首の猟犬バッカス!!』
「うぃー」
第二試合は競技パートで1位を獲得したバッカスさんが参戦するようだ。
『対するは妖精の尻尾・・・』
「私たちか」
「ミラさんたちかもしれませんけどね」
対戦相手がうちのギルドのようなので少し緊張感が漂う。
「ナツさんだったらどうしましょう?」
「たたき起こす」
ウェンディの心配にグレイさんがそう答える。
「でもあの人ってエルザさんと互角だったんですよね?だったら選ばれるとしたらエルザさんかBチームだとラクサスさん辺りなんじゃ・・・」
昨日バトルパートに選出された俺とルーシィさん、ミストガンさんとミラさんはたぶんないと思うし、妥当なのはその辺なんじゃないかな?
「キター!!誰でもいいよっ!!私の仇をとって!!」
応援席では昨日バッカスさんに酔い潰されたカナさんが大暴れしていた。
「B!!エルフマン!!」
「「「え?」」」
選ばれた選手の名前を聞いて驚く俺とウェンディとグレイさん。エルフマンさん?確かに強いけどエルザさんと比べたら数段力が落ちるような・・・
「ワシが見たかったのはバッカス対エルザじゃぞ!!こんなのは全く勝負にならんぞ!!バッカスの圧勝に決まっておる!!」
「聞こえた?」
「うん・・・」
どこからかかすかにそんな声が聞こえてくる。俺とウェンディは耳がいいからかすかに聞こえたがエルザさんとグレイさんは気づいていないらしい。エルフマンさんエルザさんと間違えられて選ばれたのか・・・なんか色んな意味で可哀想・・・
そんな話をしているとエルフマンさんが闘技場に降りてくる。対戦者のバッカスさんは横たわりエルフマンさんを見ている。
「
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