暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
エルフマンvs.バッカス
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しばらくすると・・・

『ダウーン!!トビー立てない!!試合終了!!勝者、大鴉の尻尾(レイヴンテイル)クロヘビ!!』』

トビーさんはクロヘビの攻撃の前に力尽き大の字になって倒れてしまった。

「強いな」
「ああ。まだ本気を出してるとは思えねぇ」
「汚い手を使わなくても戦える奴は戦えるのか」

エルザさんとグレイさんと俺がそう言う。

『これで大鴉の尻尾(レイヴンテイル)は36ポイント!!蛇姫の鱗(ラミアスケイル)は』
『20ポイントだスな』
『COOL!!』

実況席がこの試合によっての点数の変動を観客に伝える。

「オオーン・・・」

負けたトビーさんは悔しかったのか倒れたまま涙を流していた。

「で?君の秘密って?」
「靴下・・・片方見つからないんだ・・・」

そう言うトビーさんの足には確かに右足にしか靴下が履かれていない。ただ気になるのは首からかけているあるものなんだが。

「3ヶ月前から探してるのに・・・なぜか見つからないんだ・・・俺・・・誰にも言えなくて・・・」

靴下が見つからないことに悲しくなりトビーさんはさらに大粒の涙を溢す。そんなトビーさんを見てクロヘビが胸のところをトントンと叩く。

「オオーン!!こんなとこにあったのかよ!!」
「「「「「「「「「「ええええぇ!?」」」」」」」」」」

実はトビーさんは首からネックレスのようなものをかけていたのだが、それに付いていたのが靴下だったのだ。ていうか逆に3ヶ月も首から靴下をぶら下げてることに気づかないなんて・・・

「お前、いい奴だな・・・やっと見つかったぁ・・・」

呆れる観客たちだがトビーさんはそんなの気にした様子もなく探し物が見つかったことに感激している。

『ヤジマさん、これは・・・』
『ノーコメント』
『COOL!!COOL!!1

さすがに実況のチャパティさんも扱いに困ったらしくヤジマさんにコメントを求めたがノーコメントと返されてしまった。ジェイソンさんはさっきからCOOLしか言ってないけど・・・

「よかったな。犬っぽい人・・・」
「何ちょっと感動してんだよ!!」
「トビーさん靴下見つかってよかったね!!シリル!!」
「俺に振らないで・・・」

エルザさんはトビーさんの靴下が見つかったことになぜか感涙し、ウェンディもいつも通り無邪気に微笑んでいた。今の話でどうやれば感動できるんですか・・・
俺たちがこのなんと反応すればいいのかわからない状態に困っていると、トビーさんに靴下の場所を教えたクロヘビが歩みより手を差し出す。

『おおっと!!健闘を称え合って2人が握手を―――』

トビーさんもその手を掴もうとしたが、クロヘビはそれをスルーしてトビーさんの首から
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