2部分:第二章
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たいことがありまして」
「御願いしたいことをね」
「そうです」
まさにそれだというのだった。
「娘を助けて下さい」
「娘さんをなのね」
「そうです。十五になる娘を」
声の色が切実なものになってきていた。その声での言葉であった。
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