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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第42話 運命の時へ…
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りだ。いつまでも傍にいるよ……って』
御子神は、その目を見て表情を見て、違和感があった。それは、《あの時》 あの時の戦いと同じような悲しみ……、揺ぎ無い決意が表れていた表情をしていたからだ。今は多少のいざこざはあるものの、以前の戦いの時に比べたら、比較的平和だと言っていい。
『お前…… 何を考えている…? 何をするつもりだ?』
だからこそ、御子神はあの時の事が一瞬脳裏に浮んだ。最後の最後で、1人だけに無茶をさせた事。……失いかけてしまったあの時の事を。だから、自然と声も大きく、荒いものになる。
『……ははは! なんでもないさ。 気にするな。燦の事は、自分の娘同然。と今まで思って来た程、なんだ。学園生活、学業と言うものは大切な事だと言う事は知っている。……仕方が無いとはいえ、燦と別れるんだちょっとナーバスになっただけだよ。でも これが一番なんだ。燦にとってはな』
ジャックは、笑いながら答えていた。
「(悲しみといえば確かに分からないでもないが、あの表情は気になるな……)」
御子神は、完全には不安を消す事が出来なかったけれど、今の状況を考えると仕方の無いものだと考えた。優しいこの男の事を考えたら仕方が無いだろう。
「ふふ、 アカーシャと言えば今度モカを預かるという話が出てな。近々来るはずなんだ」
御子神は、不安を消そうとする為、なのだろうか、無意識だったのかは自分でもわからないけれど、話題を変えた。
『モカ…? モカが! ……それは 確かなのか? 御子神… モカが来るって言うのは』
突然だ。先ほどまで 寂しさ、そして穏やかさが等しく混ざった表情をしていたジャックだったが、突然、顔つきが真剣になっていたのだ。
その顔を見て、再び御子神は不思議に思った。
「娘のモカとお前は、確か面識があるんだろう? なぜそんなに驚くんだ? 娘には平穏な暮らしを…それがアカーシャの望みでな。この件は だいぶ前からこの事は決まっていたんだ。アカーシャの性格少しを考えればわかることだろう。……モカには色々あったから」
問題ないと言った様に話した。モカにある色々な事、と言うのはジャックもそれとなくだが訊いた事があった。アカーシャ本人から、訊いた事でもあったのだ。
『いや… 何でもない。そういえば久しぶりに会うかもしれないからな…。 なあ…御子神。そう言えば モカはもう何歳になるんだ?』
ジャックは、必死にかつての記憶を揺り起こす。もう、夢の様に淡く消えそうな記憶の影を。
「確か……、明日が誕生日らしいから、もうすぐ10歳。だな。月日が経つのは随分と早いモノだ」
御子神はそう答えた。妖と言うのは長命なモノが多いだからこそ、よくそれを感じるのだろう。
それを聞い
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