マブラヴ
1061話
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たらしい。
いや、けど大学生にもなってこれだと、少し初心過ぎる気がしないでもない。
……まぁ、だからと言って、地上で今のキスシーンを見ていた、円だけズルいと八つ当たりに近い一撃で鬼に対して鮮血の鞭を振るっているあやかのようになって欲しい訳ではないが。
あやかに対しては、今夜にでもたっぷりサービスして機嫌を直して貰うとして……
「さて、いよいよお目見えの時間だ」
呟き、目に魔力を込めながら鬼眼発動と念じながら地上へと……特に鬼だけが集まっている方へと視線を向ける。
流された魔力が片っ端から消費していく感覚は、まるで底なし穴に水を注いでいる感じ。
確かにこれは消費が色々と激しいな。酒呑童子が1度使っただけであれだけ消耗していた理由が分かる。
だが……その分、鬼眼の効果は強力だった。
俺の見ている先で多くの鬼が毒、麻痺といった典型的なものから、動きが鈍くなったり、身体に妙な斑点が出来て口からピンク色の泡を吐いたり、その場で眠ったり、混乱して仲間に攻撃したりとしている者達がいる。
しかもそれらの効果が、俺の視界に入っている殆どの鬼に対して起きているのだから、威力に関しては圧倒的だと言ってもいいだろう。
ただ、こうして使ってみて分かったのだが、色々と使いにくい面もある。
例えば視界に入った相手には無条件でその効果が発揮される事だ。
つまりこれは、敵と味方が混戦になっている場所に向かって使った場合、味方にも影響がある事になる。
サイバスターのサイフラッシュの如き、敵味方識別機能がない訳だ。
そうなると、使い所は非常に限られると言ってもいい。
更には鬼眼の効果が発揮したのが殆どと表現したように、効果のない鬼もいる。
こうして見る限りだと、前の鬼の陰に隠れていた鬼に対しては効果を発揮していない。
それでも全てという訳じゃないのを見ると、恐らく俺が見た範囲……例えば身体の半分以上を見るとか、そういうのがあるんだろう。この辺は要検証といったところか。
そして……先程の大量に消費した魔力。……ん? 待てよ。魔力、魔力か。確かに大量に消費したが、それはそれだけ鬼眼に魔力を流し込んだからじゃないか? つまり、魔力の量を調整すれば……
ふと思いつき、再び上空から地上へと……先程とは違う場所にいる鬼の集団に向けて鬼眼を発動する。
ただし、今回発動する魔力は先程の半分……いや、4分の1程度だ。
鬼眼の効果はすぐに現れる。
相手に与える状態異常自体は先程と同じだが、明らかにその効果は弱まっているのが分かった。
つまり、状態異常の威力……威力というのはちょっと表現が相応しいか? この場合ゲーム的に言えばLvか? 魔力を大量に消費すれば、毒Lv.9とかになるけど、消費する魔力が少ない場合は毒Lv
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