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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第142話 世界の核心まで
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レコンと言う男は、リーファの中では《お調子者》、《ほっとけない弟の様なもの》だった。
何時も頼りなく、そのくせに勘違いもしやすく調子に乗りやすい。そんなレコンが真剣な表情で、瞳で、リーファを見ている。
――ここまで真剣な彼は見た事ない。
リーファの中で感じたことだった。だが、それも一瞬。直ぐにレコンは真剣な目つきのまま、話を続ける。
「僕、よくわかんないんだけど、よくわかんないまま、こんなトコにまで来ちゃったけど、これって、大事なこと、なんだよね?」
レコンは、真っ直ぐにリーファの目を見てそう聞いていた。彼女の言う事なら信じられる。この世界の誰よりも、信じられると思っているから。だから、リーファに聴きたかった。
……自分の中での覚悟を決める為に。彼等に続く為に。
「――……そうだよ。多分、ゲームじゃないのよ、今だけは」
リーファはそう言って頷いた。そして、今も尚、天に戦いを挑んでいる2人を見上げた。普通であれば、圧倒的な物量差で瞬く間にその身体は四散する筈だが、懸命に抗っている。レコンは、リーファの言葉を聞いて、そして2人を見て。
「……あの2人には、どうやっても敵いそうにないけど、……ガーディアンは僕が何とかしてみる」
ここ一番で見せた気合、そして彼の男気だった。……答えは置いといても、好きな子に告白も出来た。例え、恐怖心があろうとも、あの時の勇気のそれに比べたら、こんな事、軽いものだ。
レコンは、そう言うやいなや、随意飛行もままらないから、コントローラを握り締め、空高く飛び上がった。いきなりの事で、リーファは虚を突かれてしまう。
「ばっ! ばかっ!!!」
リーファは、アイツの空中戦闘の技術ではまだまだ歯が立たない、と思った。辞めさせようともしたが、もう追いつけないほどの距離ができており、そのレコンと自分との間にも敵が湧出している。
「も、もうっ……!!」
リーファは、レコンを追いかけようとしてが、その時、更に頭上で戦っている2人の内、キリトのHPバーがわずかに減少しているのが判った。回復役が1人もいなくなるのは現状ではリスクが高すぎると判断し、追うのを一先ず諦め、治癒魔法を放つ。
「せいっ!!」
レコンは、空中で予め詠唱しておいた、風属性の範囲攻撃魔法を正面からガーディアンに打ち放つ。
緑色の刃。扇状に放たれた刃は、ガーディアンの複数を斬り伏せた。ユイが事前に言っていた一体一体のステータスは高くないと言う事。そして、近接すると言うリスクがあるが当たれば、高威力となる。
レコンの一撃は、ガーディアン数体の身体が2つに分け、爆散させていった。
「く……なっ!?」
キリトは眼前の敵が、突然下降していっているのに、驚き
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