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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第142話 世界の核心まで
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させたのだ。
「……あんた達の中に諦めるなんて言葉、あるの?」
何処か強気な口調で、それでいて体の芯にまで響く透き通った声。そして、その影は一瞬の間に、リーファの隣にまでやって来た。
「り、リタっ!!」
「……真打の登場ってヤツね。こういうポジってガラじゃないんだけど」
そう言いながらも、何処かまんざらでもなさそうにそう言うリタ。
「な〜に言ってんのヨ。ノリノリだったジャン!」
そして、そばにまでやって来たのは、リタやシルフの戦士達だけじゃなかった。やって来たのは、とてつもなく大きなモンスターに跨ったアリシャの姿もあった。
「ひ、飛竜!?」
リタが来てくれた事も驚愕だったが、それに負けないくらい驚愕な事だった。頭から尾の先までの大きさは、プレイヤーの数倍はあろうかという鉄灰色の鱗をもつドラゴンの集団。そして、その後優雅に中を泳ぎ、横につけた美しい女性、サクヤ。
「ふ、ふんっ……!」
「ふふ、そうだな。だが、遅くなってすまなかった。リーファ」
「ごめんネー、レプラコーンの鍛冶匠合を総動員して人数分の装備を鍛えるのに、さっきまでかかっちゃったんだヨ〜。彼等のおかげで出来た事だけど、おっかげで、もうすってんてん!ダヨ」
「まあ、つまりここで全滅したら、両種族ともに破産だな」
「そうなったら、魔法の講義代も跳ね上がるから!」
「アハハ、リタっちには今度美味〜しいお酒、おごってあげるヨ!」
陽気なおしゃべりが聞こえる中……、リーファは震えた。
「さ、サクヤ……アリシャっ……」
皆が、皆が来てくれた事に。
このゲームはプレイヤーの欲を試す陰険なものだと何処かで自分も思い始めていたんだ。だけど、それらを全て一笑のもとに振り払い、そして領主達はその地位を失う危険も顧みなかった。これは、この世界が生まれて、これまで一度たりともなかった事だろう。
神の意思を、思惑を超えた力を発揮するに違いない。
「みんな……ほんとうに、ありがとう……ありがとう……!」
震える声でそう言うリーファ。どうにか礼を言う事が出来た。3人とも、ゆっくりと頷く。だが、あまりゆっくりとする時間はなかった。
「さて――我々も暴れよう!」
サクヤの一声の元、3人は散開した。
既にガーディアン達は、乱入してきた者達を敵と認識したようだ。
「ドラグーン隊! ブレス攻撃用ーー意っ!!」
「シルフ魔法使い隊! 魔法攻撃用意!」
「シルフ戦士隊! エクストラアタック用意!」
3手に分かれたその集団は、その先頭に立つ指揮官達の指示の元、其々の攻撃体勢に入った。ドーム中央部をケットシーのドラグーン隊が、そしてその左右から、シルフの戦士、魔法使い隊が挟むように、攻撃を
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