暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第141話 グランド・クエスト
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の世界で得たモノはとてつもなく大きい。

「ほんっと、異常よね……。これから先のクエスト、判ってるの〜?」
「そ、そーだよ! サラマンダーの大部隊でもあっさりやられちゃったのに……って、ああ゛っ!! 思い出さない様にしてたのに〜〜!!」

 リーファは、苦笑いをしながらそう言い、レコンは どうやら考えない様にしていた、あの全種族でもNo.1の戦力を誇る火妖精(サラマンダー)の大部隊が殺られてしまったと言う事実。

『死ににいくようなモノじゃん!!』

 と、正直思っていたのだが、リーファが行くのなら、たとえ火の中水の中……、と半ば自棄になってたのだ。そして、思い出すまいとしてたのに、(勝手に)思い出したから、頭を両手で抱えて悶えていた。

「ああ、判ってる」

 リュウキは、リーファとレコンの方を見てそう言う。そして、……次の言葉に、2人は思わず息を飲んでしまうのだった。

「が、例え死んだとしても、命はとられはしない。確かに鬼門だが……死んでも良いゲームはぬるいと思ってな」

 息を飲み……、そしてその言葉の意味を探ろうと必死に考える。レコンは、『何言ってんの?この人?』くらいにしか考えてなかったが、リーファは違った。リュウキについては、キリトから聞いているから。

「……そうだね」
「い、いや! そうだねって、リーファちゃんっ! 確かに実際に死んじゃったら洒落にならないし、そんなの有り得ないけど、死亡罰則(デスペナ)はあるんだからっ」
「それが惜しかったら、必死にがんばんなさいよ?」
「は、はい……」

 リーファに笑顔で言われたら、もう 『はい』としか言えない。……一心同体、と言うより主従関係と言えるだろうか? ……リーファに言ったら怒りそうだけど。

 リュウキは、心に感じるままにそう言っていた。確かに記憶はまだ薄れている。……が、ステージが進むごとに、少しずつ戻りつつあるのだ。この緊迫感には覚えがある。……が、それはあくまであの世界での戦いだったら、の話だった。

「やっぱり、リュウキだな。……心底同感だ」

 キリトは、リュウキに向かって拳を向ける。リュウキもそれに答える様に、拳を向け……コツンと合わせた。このやり取りも、懐かしい。

――……そして、感傷に浸るのも束の間。

「さぁ……行くぞ!!」

 キリトの叫び声が合図だった。4人は地を蹴り、一気にドーム内部へと突入した。

 事前に示し合わせた打ち合せはこうだ。

 圧倒的な火力があるキリト、そしてリュウキの2人が一気に天へと向かう。リーファとレコンの2人が治癒魔法で援護をする。故に、魔法効果範囲のギリギリ底面付近にとどまりつつ、2人をサポートするのだ。これは、前衛と後衛、どちらも重要になってくるが、前衛が
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