『Malice』
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あの頃は段々と色褪せてく。
何処で出逢ったのか。
何処でサヨナラしたのか。
どんな事が在ったのか。
記憶も想いも確かに此処に在るのに...
何故だかほんの少しずつ、薄くなってくような...
其れがどんな悲劇だとしても、共に在った日々を忘れるなんて出来ない。
季節が移ろい行く頃、薄くなった色は更に鮮やかになるだろう。
『正義の為に犠牲はつきもの』など、僕には通じなかった筈。
それなのに、僕の犯した正義の犠牲は重かった...
一体僕は何故屍を増やしてくのだろうか。
何もかも麻痺してるのだろうか。
無駄な命さえ屍にならぬというのに。
何故勇者が屍にならねばならない。
貴様の命こそ無駄だというのに。
悪意は悪意で喰い潰す。
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