暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生と森の狼達
第八幕その十一
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「人が入られる、お風呂位の大きさのね」
「それでそこにお水を入れて」
「まずはそうしてだね」
「お風呂が出来たけれど」
「お湯じゃないけれど」
「お水のままだよ」
「そこに焼け石を入れるんだ」
 ここで言ったお湯の作り方はこうしたものでした。
「お水の中に焼け石を入れたらお湯になるね」
「確かにね」
「それでなんだ」
「お湯を作って」
「そこに入るんだ」
「そうするんだ」
「そうだよ、お風呂はこうして作るんだよ」
 山窩の人達はというのです。
「そう聞いたよ」
「不思議な入り方だね」
「とてもね」
「いや、本当にね」
「面白いね」
「そんなお風呂もあるんだ」
「そうなんだよ、それが山窩の人達のお風呂だよ。他にもお風呂はあると思うけれどね」
 先生が知っている山窩の人達のお風呂はこうしたものみたいです。
「こうしたのがあるんだ、ただね」
「ただ?」
「ただって?」
「何かあるの、先生」
「山窩の人達にまだ」
「まだ何かあるの?」
「うん、山窩の人達はもう殆どいないしそれに」
 しかもというのです。
「その言葉は日本語じゃなかったんだ」
「あれっ、日本人なのに」
「日本語喋っていなかったんだ」
「そうだったんだ」 
 皆先生のそのお話にはびっくりです、天地とを作る手は止まっていmせんが声はこれまた驚いたものになっています。
「じゃあどんな言葉だったのかな」
「日本語じゃないって」
「日本なのに」
「一体」
「縄文時代の頃の言葉がそのまま使われていたらしいよ」
 それが山窩の人達の言葉だったとのことです。
「何でもね」
「昔の言葉だったんだ」
「ずっと昔の言葉使ってたんだ」
「それが山窩の人達だったんだ」
「そうだったんだね」
「そうみたいだね、そうした人達も日本にいたんだ」
 そして今もというのです。
「ここにはもういないかも知れないけれど」
「そうなんだ」
「そうした人達もいたんだね」
「いや、凄いね」
「日本にいてもね」
「日本語じゃない言葉を喋る人もいたんだね」
 動物はこのことも知って目を丸くさせるのでした。
「イギリスはね」
「そうそう、イングランドとスコットランド、アイルランドとウェールズでね」
「四国あってね」
「それぞれの言葉があって」
「コックニーなんて言葉もあるけれど」
 ロンドンのダウンタウンの言葉です、とても独特な言葉です。言うならば英語の方言ロンドンの
ダウンタウンのそれです。
「それで日本も方言はあるけれど」
「日本語だからね、どれも」
「日本語以外の言葉もある」
「そうした言葉を使う人もいた」
「そうだったんだね」
 皆しみじみとするのでした、そうしたお話もしてでした。先生達は夜になったのでテント
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ