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ドリトル先生と森の狼達
第八幕その八
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「熊君達もだね」
「そう。出てね」
「そしてね」
「僕達みたいにね」
「森の中での生活を楽しんでいるよ」
「じゃあ熊君の話も聞こう」
 先生は目をきらきらとさせています、狼さん達のことはここでは置いておいて熊さん達のことを考えてです。
 そしてです、こうも言うのでした。
「後でね」
「じゃあ今でどうするのかな」
「やっぱり狼さん達のお話聞くのかな」
「もっと」
「そうするのかな」
「うん、そうするよ」
 是非にとです、先生は動物の皆に答えました。
「ここはね」
「それじゃあね」
「狼さん達のお話聞こうか」
「これからも」
「そうしようか」
「このままね」
 こうしてでした、先生はです。
 狼さん達から狼さん達自身のことをさらに聞きました、そうして満足したお顔で言うのでした。
「有り難う、本当によくわかったよ」
「うん、満足してもらったのならね」
「僕達も嬉しいよ」
「じゃあこれからもね」
「何か聞きたいことあったら来てね」
 狼さん達のところにというのです。
「是非ね」
「そうしてね」
「そうさせてもらうよ」
「そういえば」
 狼さん達を見てです、王子はあることに気付きました。 
 そしてです、こう言うのでした。
「日本の犬ってニホンオオカミさんに似てるね」
「あっ、そうだね
「言われてみればね」
 動物の皆も王子の今のお言葉に頷きました、はっと気付いてです。
「秋田犬とか甲斐犬とかね」
「柴犬にもね」
「大きさは色々だけれど」
「形はね」
「狼さん達のままだよね」
「そうだよね」
 日本の犬の多くはというのです。
「ニホンオオカミさん達にね」
「そっくりだね」
「うん、日本の犬はニホンオオカミからなっているからね」
 それも当然とです、先生は皆に答えました。
「だからだよ」
「他の国の犬と同じで」
「日本の犬さん達も狼さん達がもとなんだ」
「そして日本だからニホンオオカミ」
「そういうことだね」
「土佐犬は闘犬の為の犬だから顔が違っているけれどね」
 それでもとです、先生はさらにお話するのでした。
「日本の犬は他の国よりも狼の形を残しているよ」
「ううん、そうなんだ」
「だからそっくりなんだ」
「秋田犬も甲斐犬も柴犬も」
「狼さん達そっくりなんだ」
「顔立ちも身体つきもね」
 そのどちらもというのです。
「そうなっているんだよ」
「ううん、イギリスの犬は色々な形で」
 その犬のジップが言うには。
「狼の形のままの犬は少ないのに」
「日本の犬は違うんだよ」
「日本人の好みとか?」
「いや、狩りを念頭に置いてなんだ」
「ああ、秋田犬も甲斐犬も」
「そう、日本の犬は狩猟用の犬が多くてね」
「そうした犬はなんだね」
 
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