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オズのカエルマン
第八幕その十二

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「だから安心するんだよ」
「それじゃあ僕達は踏み止どまります」
 神宝はカエルマンの言葉に微笑んで答えました。
「それで」
「そういうことでね」
「ご馳走様」
 お話が一段落したところでクッキーを食べ終えた狼達が言ってきました。
「美味しいクッキーを有り難う」
「いや、楽しませてもらったよ」
「それじゃあね」
「熊とクズリには気をつけてね」
 こう言ってでした、狼達は一行の前からきえて森の通路の先に消えていきました。そして後に残った一行はです。
 魔法使いが目印を付けてからカエルマンがジャンプしてそして道を確かめてです。その案内で正しい道を進んでいくのでした。
 この時です、魔法使いは鞄から方位磁針も出してチェックしました。
 そしてです、こう言いました。
「方位磁針は大丈夫だね」
「それは効いていますか」
「うん、何ともないよ」
 見れば普通に北を指し示しています。
「方向は確かめられるよ」
「そうですか、じゃあ北に行けば」
 神宝はカエルマンの言葉を聞いて笑顔で頷きました。
「いいですね」
「おおむねね」
「そういうことですね」
「迷路で大事なことはね」
 それは何かといいますと。
「方向も確かめることだから」
「それを忘れると」
「厄介なことになるよ」
「その磁石はいつも持っておられるんですか?」
「そうなんだ、冒険の時はね」
 それこそとです、魔法使いも神宝に答えます。
「いつも方角を確かめる必要があるから」
「それでなんだ」
「そう、いつも持っているんだ」
「方角は大事だから」
「それでだよ」
 まさにというのです。
「いつも時々見てチェックしているんだ」
「冒険の必須アイテムですね」
「そうだよ、では行こう」
「それではね」
 こうしたことをお話してでした、魔法使いは方角も確かめつつでした。迷路を進んで行くのでした。青龍のところに向かう為に。
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