インターミドルに向けて
二十三話
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ヴェが勝手に開けて先に入り浸っていた。どうやら複製された鍵は複数あるらしい。
一応はアレクもインターミドルに出る事を了承し、その為の登録やら準備やらセコンドやらもお任せしたが、そのミーティング等でこの部屋が使われる事など一切聞いてない。
これで部屋主を言えるのだろうか? アレクは脳内で何度も問い直しても、肯定の答えを一向にしてくれなかった。
「アレク、話を始めたいんだが……」
「へ〜い」
ノーヴェの若干咎めるような声にアレクは返事をし、気にしてないとヴィヴィオに伝えた。そうしとかないと後が怖い、ティアナまで伝わったら鉄拳の危険性があるのだ。不詳不詳と体現するようなのっそりとした動きでベッドから落ち、這いずりながらテーブルの空いた席へ近づいていく。
「ったくお前は……まぁいい、始めるぞ」
ノロノロと最後に席へ付いたアレクにノーヴェは溜息を吐きながら、これからの話を始める。
「これからインターミドルまでの二ヶ月、今までの基礎訓練に加え、其々に長所を伸ばす特訓を加えていく。基礎は合同で、個人技は各個でやっていく予定だ。そのメニューだが……」
ヴィヴィオはカウンターヒッタースタイルの技術向上。リオは春光拳と炎雷魔法の強化に加え、武器先頭も。コロナはゴーレム召喚から操作までの技術精度の向上。
だがその基礎内容以外は各自のデバイスに送るだけに留めた。試合はトーナメント形式なのでお互いがライバルでもあるのだ、試合でぶつかった時に手の内が分からない方がやり甲斐もあるだろう。特に、初等科組にとっては。
「そのうち各自に秘密特訓専用トレーナーも用意するから楽しみにしとけ」
『はい!』
「で、次はアインハルトとアレクなんだが……」
次に、とノーヴェは中等科の2人へ向き直る。
同じく向き直るアインハルトからは聞く気どころか十分にやる気も感じ取れる……が、もう1人のアレクは頬杖をついた状態で身を入れて聞く気が感じられない。一応、視線を此方に向けているので聞く気事態はあるのだろうが。
苦言をしてやりたい気持ちに駆られるノーヴェだが、それはグッと堪えた。これまでの付き合いで、武に関する事には意外にも真面目……な所があると知った。
内容も特訓の事なので一応聞きはするだろう。そう思い、話を続けた。
「……2人は個々に学んでいる流派がある。知らないあたしが口を挟んでも崩れるだけだ。だから合同以外は試合経験のある選手とのスパー。その相手の都合がつき次第組み込んでいくつもりだ。お前達は戦いの中で必要なものを掴み、試合に足りないものを補え。これがあたしが考える一番だが……どうだ?」
「……はい、是非お願いします!」
ノーヴェは自身が考える最適を伝えるも、頷くの
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