第10話 転生者VS転生者
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
「嫌よ!」
「そんなこと言わずに」
「嫌!!」
「そんなこと言わずに」
「もうこいつ嫌だ〜!!」
そう言ってバニングスはどこかへ行ってしまう。
「本当にツンデレだなアリサは。待てよ〜」
そう言ってバニングスに付いていった。
………ツンデレってあんなだっけ?
「ちょっと何で付いてくるのよ〜!!」
「何でってアリサが逃げるからだろ〜」
………悲鳴あげながら逃げるアリサが面白いと思ったのは内緒だ。
そんでもって放課後………
学校を出ようと階段を降りようとした時だ。
「ちょっと、あんたなんのつもりよ!!」
女子生徒の怒鳴り声を聞き、そっちへ行ってみる。
そこには4人の女子に囲まれているフェイトがいた。
………おそらく見たことがないから他クラスだと思う。
険悪な雰囲気なため無視できず俺は話しかけることにした。
「おい、どうした?フェイト」
「あ、零治………」
「あんた誰よ?」
「有栖零治。零治でいい」
「この女との関係は?」
「同じクラスの友達かな」
「気を付けたほうがいいわよ。この女誰にでも色目使うから」
「私、そんなこと………」
「違うっていうの!!」
忠告した女子にでかい声で言われ押し黙ってしまうフェイト。
「何を怒ってるのか分からんけど、フェイトはそんな奴じゃないぞ」
「………やっぱり男はこの女の味方をするのね」
「違うな、俺はフェイトの友達として言ったんだ。それに………」
一つ間を置いてまた俺は口を開く。
「お前らはただ単にフェイトに嫉妬してるだけだろ?」
「わ、私たちは別に………」
「仮にフェイトがそんなことしているのなら、男子たちにもこんな人気が出るわけがないだろ」
「分かってるわよ………分かってる!そんなこと!!けれど、私の好きな人がこの女に告白して振られているのよ!!そんなの許せる訳ないじゃない!!!」
「そんなの、今度は自分に振り向かせればいいじゃないか」
「えっ!?」
「フェイトが悔しがるほどその男と仲良くなって、フェイトを見返してやればいい」
そう聞いて、騒いでいた女子が静かになる。
「………まだ何かあるか?」
「………もういいわ」
騒いでいた女子がその場を後にする。他の女子もそれに付いていく。
「フェイトさん」
「えっ!?」
「あなたを許せそうにないけど、必ずあなたを悔しがらせてあげるわ」
最後にそう言ってその場を後にした。
「大変だったなフェイト」
「うん………」
帰り道まだ少し元気のないフェイトと共に帰っていた。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ