暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico31-A乙女の恋路を邪魔する奴は首チョンパ?
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で想像したわけだ。

「えっと。忘れるために、私とする?」

そう言いながら自分の唇に人差し指を当てて見せると、「意味が解らん」即却下を食らった。残念。とりあえず店を後にして次のお店へ。次は普通の洋服店。ディスプレイされた服をルシルと眺める。そうだ。良い事を思い付いちゃった。

「ルシル、ちょっと見てこうよ」

「え? あ、あぁ、買うのか?」

「ううん。見るだけ〜♪」

店内に入って、他のお客さんをぬって真っ直ぐレディースの子供服売り場へ。鼻歌交じりに子供服を眺めてく。そして目に留まった物を手に取って「ちょっと待ってて♪」試着室へ。ルシルは「出来れば早く」って、周囲をキョロキョロ。大丈夫。男の子の服を着てても後ろ髪が短くても、女の子っぽい顔だから他の女性客は気にも留めてない。そもそも男の子って言っても10歳の子供。そんな子がレディース服売り場に来ても警戒されないっしょ。

(こういうのもデートっぽいよね〜)

セレス達がドはまりしてる少女漫画(わたしは少年漫画の方が好きかな)を借りて予習してきた。今のわたしに敵は無いのだ。着てる服を試着室のハンガーにかけて下着姿になる。そして持ってきた白のニットにシフォンフレアスカートを着て、頭にベレーを被る。準備が出来ればカーテンを開けて「どう?」ルシルに訊ねる。

「へぇ。禄に見ずに持って行ったからどんなふざけた格好になるかと思いきや、なかなかに似合っているじゃないか」

「マジ!? それじゃ一式買ってこうかな!」

ああもう、嬉しすぎてにやけ顔が止まらない。締めたカーテンの向こう側のルシルから「荷物になるからあとでいいんじゃないか?」って言われたけど、もし帰りにこの一式が購入されてたらアウトだから、「ううん、買ってく〜」買えるうちに買っておくことにした。

(そんじゃ次のやつに着替えようっと〜♪)

元の服に着替えてから試着室を出て、さっき着てたのを「ごめん、持ってて」ルシルに手渡して、次の服を探す。上はニット系で決めて、今度はチュールスカートで攻めようか。お目当ての服を探し出して試着室へ。そこで着替えて「コレはどうかな?」ルシルに見せる。

「むぅ・・・。素直に認めたくないが――」

「認めてよ」

素直になろうよ、今日くらいはさ。プクッと頬を膨らませて見せると、「あはは。だな。うん、似合ってる」ってルシルが微笑んでくれた。もう最高すぎる。それから何着か選んだり、ルシルに選ばせたり(ルシルのセンスはちと古い)。

「じゃあ、この四式でいいんだな」

「え、あ、うん」

「支払いを済ませてくるよ」

「え、でも・・・。いいの?」

「基本的に俺が買うよ。君の誕生日プレゼントだ。まぁ、高過ぎる物は買えないけど、服くらいは買うよ」


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