暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico31-A乙女の恋路を邪魔する奴は首チョンパ?
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すると、「ひゃん!?」はやてが変な声を上げた。しまった。耳に息を吹きかけてしまったか。恥ずかしさ、そして「うんっ♪」喜んでくれているのか顔を真っ赤にしたはやてが俺に振り向き、満面の笑顔を見せてくれた。

「あああああ! ルシルがはやてにキスしたぁぁぁーーーー! わたしとのデートの約束直後で他の女の子にキスとか、ありえ――」

「違う! ちょっとした内緒話をしただけだ! なぁ、はやて!」

「うえ!? あ、うん、そうやよ〜♪」

機嫌を良くしたはやて、それにシグナムとヴィータとシャマル。プンプン怒るシャル。顔を赤くして俺たちを見るリインとベッキー先輩、それになのは達。微笑んでいるルミナとセレス。何とか場の空気を和ませる(シャルは度外視でいいや)ことが出来た。

(俺のプレゼントは決まったが、バースデーパーティの演出はまだ未決定。それを考えないとな〜)

とりあえずはやて達みんなと相談しないと。

†††Sideルシリオン⇒イリス†††

ドキドキわくわく。今日はルシルとの初デートなのだ。わたしが今いるのは、ミッドチルダ北部はベルカ自治区ザンクト=オルフェンの南区ウィンザイン。ザンクト=オルフェンは、わたし達フライハイト家と、それに連なる六家が管理してる領地で、聖王教会の本部が在ったり、わたしの実家も在る。地球で言う西洋建築って呼ばれる街並みで、ルシルはいたく気に入ってくれてるの。だからデート場所にここを選んだ。

「ふんふふ〜ん♪」

自分の格好を改めて見る。冬とは言っても日本ほど寒くないから、そんなに厚着しなくても問題なし。白のシャツに黒のセーター、チェック柄のミニスカート、そしてクリーム色のチェスターコート。冬仕様のデート服であ〜る。続けて手鏡で髪の乱れを確認。

「髪の乱れ無し、服装もバッチリ♪ 約束の時間まで・・・あと30分。早く来過ぎた〜orz」

今日は緊張や興奮で朝4時に起きたし。ちなみに寝たのは深夜0時。昨日は丸1日バースデーパーティだった。楽しかったなぁ。料理は全部なのは達が作ってくれたもので、味付けは個人で違うから飽きないし面白かった。

「でもまさかビデオレターとはね〜。あれには驚いたな〜」

今年のサプライズはなんとビデオレター。わたしの知人・友人の録画メッセージビデオだった。なのは達はわざわざここザンクト=オルデンの聖王教会本部にまで足を運んで、父様や母様、教会騎士団のメンバーにコンタクトを取って録って来てくれた。とても嬉しかったな〜。

「すまない、待たせてしまったか? シャル」

「あ、ルシル♪ ううん、ぜ〜んぜん待ってないよ♪」

灰色のダウン、黒のニット、白のシャツ、黒のカーゴパンツっていう格好のルシルが手を振って駆け寄って来た。やばい、デートっぽくてこの時点
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