暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico31-A乙女の恋路を邪魔する奴は首チョンパ?
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うことを認めさせるのも辛い。幸せを知った今だからこそ、余計に。

「わたしは気にせんよ。シャルちゃんが主役の誕生日やしな。うん、ルシル君、ここはリクエストに応えるべきやない?」

ニコニコ笑顔を浮かべながらクッキーを食べるはやてだったが、左手に持ってるクッキーを粉々に砕いていて、その欠片が本来の30cmほどの姿でテーブルに座るリインの頭にパラパラと降り注いでいた。リインは黙って受け入れ、なのはがそっとリインを助けてあげ、パッパッと頭のクッキーの欠片を優しく払った。そんなはやての前でシャルのリクエストを受けていいのだろうか。ちょっと怖い。

「ね? いいでしょ? 1日くらいだもん。はやてもいいよね?」

「ええよ〜」

「決まり♪ 誕生日の翌日は日曜日だし♪ デート場所は、わたしの地元で良いよね」

あれよあれよと話を進めていくシャル。地元と言うことはザンクト=オルフェンか。あんまり海鳴市から離れたくないんだが。ジョンの方を見ると、「彼は私たちが護るから大丈夫」セレスが鎖に繋がれた剣のアクセサリーを俺に見せた。ハート2と言う、リンドヴルム・ドラゴンハートの副隊長によって破壊されたデバイス、“シュリュッセル”。ソレをドクター達の最新技術によって再生された。

(ハート2との戦闘映像も無し、神器がどんなものか、どういった戦い方をしたのか、シグナム達に訊いても、気が付けば負けていた、だからな〜・・・)

「私も付いていますから、安心してシャルさんと、その、あの・・・」

顔を赤らめるベッキー先輩。色恋沙汰は苦手なようだ。まぁとりあえず「判った。1日デートをプレゼントする」シャルのリクエストを受けることになった。するとはやてのクッキーを食べる速度が上がった。となると、ヴィータ達からの非難の視線が集中するわけで。

『ルシル、二股はいけねぇよ』

『サイテーですぅ、ルシル君』

『目の前でシャルちゃんとのデートの約束なんて・・・』

『ルシリオン。さすがにそれはいかんだろう』

視線に続いてお叱りの言葉が。じゃあどうすれば良かったんだ。はやての目の前だろうが別の場所だろうが、受けることにはなっていた。どちらにしろ、シャルと出掛けることが当日になって判ることになる。つまり結局は・・・

(逃げ場なし。シグナム達から非難を受けるわけだ)

しかしまぁ、なんらかのフォローくらいはしないといけないよな。俺ははやての側に歩み寄り「はやて」彼女の背後に立つ。はやては少しばかりそっぽを向いて「デートコース考えとかなな」ムスッとした声でそう言い放った。

「はやて。事件が片付いて落ち着いたら、久しぶりに2人で出掛けよう」

はやての耳に顔を近付けてデートのお誘い(まずい。いつかはやてかシャルに刺されるかも・・・)を
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