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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico31-A乙女の恋路を邪魔する奴は首チョンパ?
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してるし。
「え、あ、う、あの、え、ええ?」
「あーん、だよ。食べないなら良いけど・・・」
「ぅあ! た、食べる!」
下げられそうになるルシルの持つフォーク。慌ててパクッとソーセージを食べる。どうしよう、味が判らなくなっちゃうほどに幸せすぎるよ。デートっぽい、恋人っぽい、もう最高!
「じゃ、じゃあ、今度はわたしがしたげる!」
フォークでソーセージを突いて「ル、ルシル、あーん!」フォークを差し出す。ルシルはなんの抵抗も無く「あーん」ソーセージを食べてくれた。ヤバい、今思えば関節キスだ。何度も直接キスしてるのに、すごくドキドキする。
「もう1つどう――」
「た、食べる!」
若干食い気味に答える。ルシルは、今度はポテトを突き刺したフォークをわたしに差し出した。あーん、と口を開けて顔を近付けさせて、口を閉じようとした時、ひょいっとフォークが下げられた。よく知るイジワルのあれだ。
「あはははは!」
「も、もう! ルシルのイジわる!」
「いやいや、すまん、すまん。こういう場合は1度はやっておかないといけないと思ってさ」
そう言って笑うルシルは、自分の分のカリーヴルストの残りを食べ続け始めた。ルシルから進んでしてもらえるなんて思いもしなかった。と、ここでハッとする。ルシルらしくないって言うか、どうもわたしに都合が良すぎるんだよね。もしかして・・・
「偽者・・・?」
「???」
考えられる。誰かがルシルの格好に変身してる可能性がある。いやでも。さっきの洋服店じゃ進んで服のコーデを褒めてくれたし。今日は本当にわたしを第一に考えてくれるのかもしれない。
「(そうだよね、やっぱり。ていうか、ルシルに変身して演技できる子なんて、まず居ないし)うん、きっとそうだ」
「なんの話をしているんだ?」
小首を傾げるルシルに「なんでもな〜い♪」そう返して、わたしも残りのソーセージとポテトを食べた。
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