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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico31-A乙女の恋路を邪魔する奴は首チョンパ?
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には鼻が利く。ましてや自分の誕生日となればなおさら。おそらく気付いている。だが、あえて気付かないフリをしていると見ていい。そう。大事なのはサプライズをするんじゃなく、そのサプライズの内容だ。
(なのは達も理解しているだろうな)
去年も祝ったことだろうし。だからこそ去年以上のサプライズでなければ。そうして俺たちは家に着くまでどんなプレゼントにしようか、被らないようにしようとか、俺をプレゼントにしようとか(アリシア、ふざけんな♪)、それにはやてが膨れっ面になったりとか、そんなことを全て念話で話した。残りは帰ってからでも夜中にでも決めよう。
「「「ただいまー!」」」
家に着くと、はやてとシャルとアリシアが元気のいい挨拶と共にスライド式の玄関扉を開けた。遅れて俺、なのは、フェイト、アリサ、すずかで「ただいま」と挨拶。すると「おかえりなさい!」真っ先に俺たちを出迎えてくれたのは、海鳴温泉で助けた名無し――今ではジョン・ドゥと呼ばれる少年だった。
(しっかし。どこか懐かしい空気を放っているんだよな、ジョン。どこだったかな〜)
脳裏にチラホラと過る懐かしさ。ジョンを含めた特戦班と一緒に暮らすようになってから、ジョンに抱く懐かしさ?のことをずっと思い出そうとするも未だ思い出せず。最近では思い過ごしだと諦めかけている。
「うん、ただいま、ジョン君♪ エプロン付けてどうしたの?」
「えへへ〜♪」
誰もが見て判る通りジョンはすずかに好意を抱いている。が、すずかは気付いていない。まるでなのはとユーノのような関係だ。あの2人は、というか、なのはが鈍すぎるからなぁ。ユーノはユーノでアプローチを仕掛けず、伝わらなくても良い、なんて言う始末。それに比べたらすずかはこういう恋愛系の感情には聡いかもしれないから、まだ望みはありそうだ。少なからず大切に思っているようだしな。
「僕さ、シャマル先生たちと一緒にクッキーを焼いたんだ! あとで一緒に食べようよ!」
「そうなんだ! うん、一緒に食べようね♪」
すずかとジョンのやり取りを微笑ましく見守っていると、「おかえりなさい、みんな!」シャマルを筆頭に八神家、そして対神秘戦力のルミナ、ベッキー先輩、セレス達みんなからの挨拶が家に溢れる。リンドヴルムという、危険性の高い連中とぶつかっても変わらない空気が好きだ。
「ルシル。時間があったらまた対神器戦に付き合って」
そんな中でルミナが俺にそう言う。俺が“エヴェストルム”(いちいちアルタを付けるのも面倒だ)を手にしたあの日、ベッキー先輩との魔術戦を繰り広げ、満身創痍だったが引き分けに持ち込めた。さすがに今の俺に、ベッキー先輩に勝つだけの神秘を俺個人では引き出せなかった。
まぁ、そんな騎士ではなく魔術師・神器持ちとしての俺にル
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