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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico31-A乙女の恋路を邪魔する奴は首チョンパ?
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†††Sideルシリオン†††
海鳴市郊外の山中にひっそりと建つ、俺たち機動一課・臨時特殊作戦班――通称・特戦班の本部である家・・・というか、合宿所みたいな。学校からその家への帰り路の途中、『ねえ、ルシル君』なのはが念話を使って呼び掛けてきた。
『どうした? なのは。念話まで使うなんて』
『この会話を聞かれるわけにはいかなくて』
なのはの視線の先には『シャル・・・?』が居た。シャルには聞かせたくない話。とりあえずなのはの話を最後まで聴くことにした。
『うん。えっとね、明後日なんだけど、何の日か知ってる、かな?』
『明後日・・・? 今日は11月16日・・・。あぁ、シャルの誕生日か』
11月16日。前世のシャルロッテ、そして現世のイリスの誕生日。前を歩くシャル、そして彼女と楽しそうにお喋りしているアリサ達を見る。すると俺の視線に気づいたのかアリサが横目で俺を見、『協力してもらうわよ』ウィンクしてきた。どうやらなのは達は、サプライズパーティを行うようだ。
『もちろん協力させてもらうよ。シャルをあっと驚かせてやろう』
去年もなのは達に祝ってもらっただろうが、今年は俺たち八神家、それにルミナ達も一緒だ。派手に祝ってやろうじゃないか。人数も足りているし、金銭的にも十分すぎるだろう。
『バースデーケーキはもちろん翠屋だよね』
そう言うすずかに、なのはと念話が繋がっていないシャル以外が『異議なし』同意を示す。するとなのはは『にゃはは。いつもご贔屓にしてもらってありがとうございます♪』満面の笑みを浮かべた。
「――でさ、なのは・・・って、なに? なんでそんなすっごい笑顔になってるの?」
シャルがなのはに話を振るべく振り返り、彼女が笑顔になっているのを見て小首を傾げた。なのははビクッと肩を跳ねさせ「な、なんでもないよ! うん!」下手くそすぎる話題逸らし。あからさまな動揺に俺たちは冷や汗ダラダラ。シャルはなのはに歩み寄り、「んん〜?」下からなのはの顔を覗き込むような体勢になる。
「あ、う・・・にゃはは。ホントに、なんでもないんだよ・・・?」
おそらくみんなの心情は一致している。きっと、苦しい、だ。なのは、わざとか?って、そう思えてしまうほどに目が泳ぎ過ぎだ。しかしシャルは「そっか」深くは追及せず、「さっきの話なんだけど――」振ろうとしていた話の続きを始めた。なのはがそれに応じている中、『なのは・・・』アリシアがなのはを呼んだ。
『わぁーん、ごめんなさーい! あまりに急だったから!』
『えっと、ほら。なのはは嘘を吐くのが苦手だから、しょうがないよ』
フェイトがフォローに入る。まぁ、何はともあれシャルに気付かれることはない・・・とは言い切れそうにない。シャルはこういうイベント事
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