29 走る駆ける飛ぶ
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男に脅しはまったく効かなかったがキリトがいろいろとしてくれたおかげでいい情報を聞くことができた。
「俺みたいなヒラには教えてくれなかったけどよ、なんか上のほうでいろいろ考えてるみたいだな。
一個軍団が北に向かって飛んでいくのを見たよ」
まあ情報を聞いたら用はないのでさっさとルグルーに入ってしまう。
「ごめんちょっと気になることがあるから一回落ちるね」
とリ−ファが落ちてから早くも10分。
俺とキリトはだらけて再びあのストローをすっていた。
「つまんねーゾキリト」
「しらねーぞ。って言うか最後のところおかしくなってたぞ」
「ふぁああ」
と大あくびしたときリーファが戻ってきた.
「二人ともごめん」
「何?なんかあったの?」
「これから急いでいかないといけない用事ができちゃった。もうここには戻ってこれないかも」
「わかった。よしいこう」
と俺。
「どこにむかうんだ?」
とキリト。
「え、ええっとここを抜けた先の蝶の谷なんだけど・・・。でも」
「はいその先言っちゃうと詰まらんからいいよ。楽しめりゃそれでいい」
「ずいぶんとわがままだな」
「ナツがいないからね」
「・・・あいつはソラのリミッターかよ・・・」
小声でささやくキリト君。
「じゃあ走ろう」
「わ、わかった」
ダッと全力で駆けながら俺はリーファに尋ねた。
「で?状況は?」
「ええっとね、シルフとケットシーが今日蝶の谷で会談してるんだけど、そこにサラマンダーが襲撃して同盟の邪魔と資金の強奪を狙ってるらしいの」
「なるほど。手に入れれば現状で最強になれるって魂胆か。きったねえ」
「二人は別に・・・」
「アーーーーーーー聞かない聞かない聞こえないもんねー」
急に叫びだした俺に驚いたのかリーファはびくっとこちらを見た。
「楽しみにいくんだから余計なこと言わないで」
「わ、わかった」
「さて。ソラ、リーファを頼むぞ」
あれ?
「キリトはいいの?」
「なにがだ?」
「合法的に女の子に触るタイミングだけど」
「そこまで落ちぶれてないよ俺!!」
「冗談だよ。まかせんしゃい」
「ユイ、ナビよろしくな」
「りょーかい!」
「いくぞ」
「ハーイ、キリト先生」
とリーファの首とひざの辺りを持ち上げ(俗に言うお姫様抱っこ)して
「え?え?」
とたじろいでいるリーファをよそに
「「よーい、ドン!!」」
の合図でフルスピードで地面をけった。
一気にトップスピードまで跳ね上げると出口目指して一直線。
リーファの悲鳴やらモンスターの声やら聞こえたけど完璧完全に無視して駆け抜ける。
そして洞窟を抜けると勢いそのままに羽を広げふわっととんだ。
「ちょ、ちょっと。ソラ君、何でお姫様抱っこ?」
「空気抵抗が一番すくなさそうだから」
「もとも
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