二十六話:呪いと日常
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、出来れば俺に聞こえないように言ってくれ。後、非殺傷でどうやって殺す気だ」
「死ぬまで殺すだけだ」
「うわ、確かにショック死しそうだな」
軽く笑いながら俺は話すが、ハリーの目はマジなので背中が汗でベットリとしてきて気持ち悪い。後、ロリジークが俺の腿をつねってきていて地味に痛い。
これが大人状態なら恐らく俺の腿の肉はさよならしているところだっただろう。
「大人しくしていただきます」
あれ、いつのまにかアインハルトちゃんとルーテシアが魔女っ娘を取り押さえている。
居ないと思ったらしっかりといいとこ取りをしていたのか。成長したな……妹よ。
「…ッ! 今、お兄ちゃんに褒められたような気がします」
……色々な意味で成長したなアインハルトちゃん。
と、半ば現実逃避をしているとヴィクターとコロナちゃんが現れる。
「ジーク! 無事ですか!? リヒターに何かされませんでしたか!」
「あれ、なんで俺が黒幕扱いされているんだ? 俺はどちらかというと被害者なんだが」
「ジーク、どこですか! 早くわたくしの胸に飛び込んできてちょうだい!」
「聞けよ」
血走った目でジークを探すヴィクターには俺の声は届かないらしい。
それとコロナちゃんが『ヴィク×ジーク? いや、ジーク×ヴィクもあり?』となにやらブツブツ呟いているのは聞かなかったことにしたい。
きっとあの子もストレスが溜まっているんだろう。うん。
「ジーク、その姿は……」
「え、えーとな。これは魔女っこにやられてもーて―――」
「天使ですわ! ファビアさんでしたか? ありがとうございます。この恩は一生忘れませんわ!」
「何を言っとるん!? あ、後そんなに撫でんといて髪が崩れるわ」
「大丈夫よ。崩れた髪はわたくしが整えてあげますから。そうすることでさらにジークを堪能……ふふふふふ」
「だ、誰か助けてやー!」
どうやらロリジークの姿が何かの線に触れたらしくガッチリと腕でホールドして逃げられなくして撫でまわしている。
そのホールドの鉄壁さたるや、先祖の雷帝にも全く引けを取らないだろう。
むしろ限定的な状況なら軽く超えてしまいそうだ。
「……これはどういうこと?」
「安心して、私も分からないから」
場が混沌とする中、魔女っ娘改めファビアちゃんがポカンとした表情で呟く。
ルーテシアがその肩をポンと叩いて慰めているのが印象的だ。
やはり全力でぶつかり合えば仲良しというなのはさんの教えは正しかったようだ。
これが青春…ッ!
「ちょっと違うんやないかなぁ……」
「あ、はやてさん」
「出遅れてる間に一件落着ってことでええんかな?」
何やら黒い翼を生やした状態のはやてさんが遅れて登場する。
そのま
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