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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
艦隊船の擬人化‐艦隊娘?!
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謝です。いくら見せ物のように紹介されても、それは私達の仕事を集める手段です。そうでもしないと貸出兵は仕事が入らず、使えない存在になってしまいます。だから、探してもらえるだけで感謝しています」

貸出兵は他の軍事基地に貸し出され、依頼を成功させてようやく仕事を終える。しかし、貸し出されなければ、依頼を成功させなくてはただの存在する使えない兵士。その為多くの軍事基地に知ってもらうのは当たり前、依頼は必ず成功させなければならなくなる。その為多くの軍人たちは貸し出し兵にはならない、そんな過酷な条件より一般兵の方が出撃の頻度も命令のレベルも安定しているからだ。
なら何故俺達は貸出兵になったのかと言うことになるが、あえて言うならば多額の資金と大量の資材が必要だったこと、大人数での作戦が苦手だったことが大きい。
貸出兵の仕事に関して前に少し話したと思うが貸出兵は貸し出された軍事基地で依頼を受けるのだがこちらが任務を選択することや拒否することが出来ない、その為、基地からの物資、弾薬の配布なしで機密情報奪還の潜入依頼(スニーキングミッション)や李悠と二人だけで連合軍基地襲撃などの如何にもこちらを殺そうという意図が考えられる依頼ものも多々あった。まぁ、何とか切り抜けて今に至る訳だが…やはり優のいた北東第四基地の中尉のようなしっかりとこちらの要求したものを揃えてくれる者は早々いない。
だが、俺達が貸出兵が生きていく為にはこのような命懸けの依頼を成功させ、金を物資を得る必要がある。だから、糞みたいな内容の依頼だろうが探してもらえたから受けられる、明日も生きていけると感謝しなければならないのだ…どんなに嫌いな大本営の人間だろうと感謝しなければならない…俺たち二人が生きて行く為には必要不可欠な人間なのだから。

「…簡単に言ってしまえば私達貸出兵は大本営に生かされていると言っても過言ではないのです。だから「感謝なのですね?」そういう事です」

「でもそれじゃあまるで「木偶の坊ですか?」はい…」

「…ふふ、木偶の坊でも貸出兵は貸出兵の生き方が、仕事(いらい)があります。戦果はしっかり上げていますから陰で何か言われることはあっても文句を言われたことは一度もありませんよ」

木偶の坊…役に立たない居るだけで使い物にならない存在、他人の言うことを聞くだけの機械のような存在。そう言われるのは仕方がないことだ。本当に仕事がなければ待機しているだけ、仕事も他の軍事基地の命令で動き仕事いらいを成功させるだけ…貸出兵にはお似合いの異名だ。だが、命懸けで手にした戦果でそのような言葉を耳にしたことは無い。陰で言っているのは知らないがな。

「木偶の坊ですか…私から言わせれば戦果を上げていない兵の方が木偶の坊だと思うのですが?」

「私もそう思いますが大本営
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