第十二話 大人or子ども
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だが、なぜだろう。目が完全に据わってる。
一から十まで隙間なく挑発の言葉を口にするリュウヤに、槍使いは鼻で一つ笑って態度を保った。
そしてリュウヤの体を無遠慮にも値踏みするように眺め回し、その紅い唇で再度あざ笑う。
「あんたもその子にたらしこまれた口?見たとこ全然強そうに見えないけど」
シリカは体が震えるのを感じた。自分だけでなくリュウヤまでバカにされたのだ。これほどまで唇をかみしめるような思いはしたことがない。
が、それはリュウヤも同じようで。
ーーーシリカはそれを聞いた後、こう思ったものだ。
(あ……この人子どもだ)
「いやぁ、さすが、年増のババアが考えることなんておれには想像もつかないね。ましてやゲーマーだもんね〜。お相手いなくて寂しかった?残念、もうあんたみたいなババア相手してくれるやつなんて他のゲーマーしかいないから。かわいそうだねぇ、その年になってまだそんなこと考えてるとか。草生えるわ。あ、なに、もしかして誘ってるの?バァ〜カ、てめえみたいなクズで大物気取ってるカスの年増ババアの相手なんかするわけないでしょ?あーヤダヤダ。寂しかったらそこらで痴女ってろクソババア」
ロザリアがブチギレたのも無理はなかった。
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