拝啓義母様。日本にきたのはルカ君の叔母様でした。
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様の娘であり、お母さんとは腹違いの姉妹。そして僕の叔母上です」
「アテナ様、叔母様が日本にいらしてるって途中で気付いてから顔色を悪くしているみたいで」
「あはは、顔には出してないつもりでしたけとひかりさんには気付かれちゃいましたか」
「辛いなら無理して参戦しなくても」
「僕なら大丈夫。確かに叔母上と戦うのは辛いですけどそれよりもひかりさんの故郷が壊されるよりはましです」
それにと続ける。
「叔母上なら説得の余地があります。僕は覚えてませんがナタ達によれば僕はお母さんにつれられてオリュンポスで叔母上達にお会いしているそうです。それも女神達からはさぞ可愛がられたとか」
「あはは・・・ルカ君年上にモテモテですね」
頬をひきつらせながら苦笑するひかりさんにつられて僕も苦笑する。ここだけの話、僕の親権を巡って女神大戦が起き掛けたそうです。
「ということはわたし義母様がいらっしゃらない今、わたしの小姑はお婆様のデメテルさま? ハードルが高すぎるよぅ・・・」
なにやらひかりさんが呟きながら戦慄しているがそろそろ本格的に時間がないので僕は草薙さんに声をかける事にした。
「草薙さん。そろそろ時間がないので行きましょう」
「わかった。万里谷、上司に連絡して戦える場所の用意をさせてくれ。エリカは足の用意を頼む」
「「我らが王の仰せのままに」」
「ひかりさんもお姉さんと一緒に行ってください」
「うん。気をつけて」
ひかりさんは祐理お姉さんと一緒に神社の奥へと走っていった。それを見送った後に僕は草薙さんに向き直る。
「セフィーネ王、移動はご一緒されますか?」
携帯を耳に当てながらエリカさんが聴いてくる。それに対しては首を横に振ることで答えた。
「僕は先に行くところがあるので遠慮しておきます。草薙さんも準備ができ次第応戦に入ってくださって結構です。それに合わせて防衛に入ります」
「わかった。あと、俺のことは護堂でいいぞ」
「はい、護堂お兄さん。では先に失礼します」
直後風が僕を取り巻き荒々しく吹き荒れる。
少しの浮遊感を感じた後に僕は七雄神社から姿を消した。
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