暁 〜小説投稿サイト〜
IF―切り開かれる現在、閉ざされる未来―
序章 May―踊り始める現在
What is Zins and IS hunting?/ Troublesome visitor
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勝手に開いた)

部屋の鍵は最近新調したものみたいで鍵は僕と優しか持っていないはず。
織斑先生はちゃんと一声かけてから中に入る。

リヴァイブをすぐに展開できるように構えて、入ってきた人を見る。
その正体は……

「生徒…会長さん……?」
「え?」

互いに状況が読めずに目を見開いていた。


(シャルルside)

「なるほど。その子が転校生の一人で、男だから優君と同室なのね」
「そういうこと」
「それにしても…」

さっき優から紹介を受けた楯無先輩はまじまじと僕を見る。

「女の子の服着せたくなるわね」

楯無先輩は手をわきわきさせて僕を見ていた。
失礼だけど目がいやらしい。

「やめとけ。シャルルが引いてるから。それよりどうやって部屋の中に入った?」
「普通に鍵を使ってよ」

楯無先輩は当たり前のように答えたがそれはおかしい。
この部屋は優が大事な仕事の書類を扱う関係からドアは特殊なもので、鍵も僕と優と織斑先生しか持っていない。はずなんだけと…。

「お姉さんをないがしろしちゃダメだぞ★」
「はぁ……」

このやり取りで楯無さんの性格が何となく分かった気がする。

「で、何しに来たんだ?」
「あら。久々にここに帰ってきた元ルームメイトの様子を見に来ちゃいけないのかしら」
「優、楯無さんと同室だったの?」
「ちょっとトラブルがあってな。去年いっぱいまで同室だったんだ」
「へぇー」

って、部屋の感じからして去年もベッドひとつだけ。
この人の精神的なタフさは見習わないといけないかもしれない。

「シャルルくん、優くんの写真見たかったらお姉さんの部屋に来てね。
寝顔とかいっぱい撮ったから」
「はっ!?そんな話聞いてねぇぞ」
「今、初めて言ったもの」

楯無先輩は手品のように扇子を小槌のように振って写真を出してきた。
どれもブレてなくて見事なものだった。
よく見ようと思ったら優に取り上げられてしまった。ちょっと残念。

「楯無、ちょーっとお話しようか?」
「私を捕まえられたらね」
「待て!部屋からは出さん」

2人は忍者のように部屋を飛び回った。

………………………
…………………
……………

「じゃあねーシャルルくん」

楯無先輩は優が諦めてシャワー浴びている間に部屋を出ていった。


「優、大変だったんだね」

あのあと優は楯無さんを捕まえようと必死だったけど
結局、優本人の意志と関係なく猫のようにじゃれあうような形になってしまったのだ。

時々、楯無先輩が優を捕まえてたし。
布仏さんもそうだけど優の友達はこういうスキンシップが多い気がする。

「まぁ今回はいくらか楽だったけどな」

(楯無
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