暁 〜小説投稿サイト〜
IF―切り開かれる現在、閉ざされる未来―
序章 May―踊り始める現在
What is Zins and IS hunting?/ Troublesome visitor
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行できる。
言っておくが変な偽装はするなよ?
これにはお前を監視するシステムも搭載されている。
奴らを庇うようなことをすれば私が強制的に移行させる」

「そんな………」

「なに、要は仕事をこなせばいいってことだ。
ISがあれば男と女の力の差なんて変わらなくなる。それどころか女の方が有利だろう」
「………………」
「活躍に期待してるよ。成功すれば君が戻りたがっているあの家は返そう」
「………はい」

――――――――――――――――――――

(大丈夫……)

向こうだってコレがずっとリブァイブに入っているのは都合が悪いはず。
絶対に取り外しもできる。

そう、できるはずなんだ。
絶対に、絶対に………。






(セシリアside―食堂)

「ふぁ〜」
「シャルルさん、よく寝れなかったのですか?」
「うん、優がベッドがないからって僕を同じベッドで寝かせるんだよね…」
「それはよかったですわね」

つんっと冷たく言い返す。最近わかったのだが一夏さんも優さんもシャルルさんには甘いというか何というか、とにかく自分達と扱いが全然違う。

「セシリアってもしかして優のことが好きなの?」
「シャルルさん!?いきなり何を言うのですか!?」
「あっ否定しないってことはそうなんだ。じゃあ――」
「シャルルさん!」

急いで彼の口を塞ぐ。

「(このことは誰にも言わないで!)」

他の人に聞こえないように小さな声で口止めにかかる。
だが、これが悪かった。

「おぉセシリア、朝から大胆だな」
「え?」

優さんに言われて今の状況を確認する。
よく見ると自分がシャルルさんを押し倒したようになっていた。
しかも、場所が場所で横になってしまうとまわりから見えない部屋の角の席に自分達がいた。

「優さん、これは…」
誤解ですと言おうとしたが当の本人は一夏さんの所に行ってしまった。



(シャルルside)


「どうだった?英国淑女さんは?」
「優!あれは誤解だって言ったでしょ!」

今日それのせいでセシリアと気まずかったんだから。
それでもそれが収まっているのは優が大人の対応をしてくれたおかげである。
こういうのを見ると見つけるとすぐに言いふらしていたクラスの子とは違うなぁと思う。

「はいはい」

くしゃくしゃと頭を撫でた優はシャワーを浴びに行った。

(いつも思うけど、優って僕のこと小学生ぐらいの子だって思ってるよね。)
確かに年下ではあるが頭を撫でるあたり、扱いは中、高校生ではない。

(…まぁいいけどさ。嫌じゃないし…)

ガチャガチャ――

「すみません。今、開け――」

ガチャリ――

(あれ?
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