序章 May―踊り始める現在
What is Zins and IS hunting?/ Troublesome visitor
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夫なのか?敵が使っていたもの使って……。
「それについてはお前のように不安視する声があるが、今のところアインスには存在してもらわないとならない理由がある。それは次の授業にしよう。そろそろ授業が終わるからな」
千冬姉は寝ようとしている優の監視を解いて教卓に戻っていった。
「さて宿題だか、次の授業までにアインス専用機は覚えておけよ。
あとIS狩りは試験によく出るから覚えとけ。以上だ」
チャイムの音と共に千冬姉と山田先生は職員室に戻っていった。
えーアインス専用機はっと……やっぱり多いよな。
能力、性能に一貫性ないし。
しかも、現段階で7機で増えるって…全部改良したら14機じゃねぇか。
覚えらんねぇよ。
俺は幸先の暗さにため息をついた。
◇
(セシリアside)
「♪〜♪♪〜〜」
セシリアは上機嫌で髪にブラシを通していた。
ふたりっきりでの訓練。
しかも、次の訓練も約束してくれてその時までにはコンフリクトに適したものを作ってくれるという。
訓練関連でなければデートになったのだが、まだ知り合ったばかり。
これでも上々だと思うことにする。
問題は……
(布仏さんですわね……)
大体食事の時は一緒だし、しかも彼女は食べさせてもらっているし、優本人も嫌がっているわけではない。
二人が特別甘い空間を作っているわけではないが、やはりあれが普通に成り立ってしまう関係は油断できない。
(ですが、このセシリア・オルコットの名にかけて落としてみせますわ!)
持っていたブラシを握り直し上に高々と挙げていた。
◇
(シャルルside―図書館)
ボンっと集めた本を重ねる。
以前、授業で扱ったIS狩りと機体整備に関する書籍だ。
そのことでどうしても知りたいことがあった。
――Slave Mode
アインスが展開していた機体が強制収納、破壊された時に発動するシステム。
機体の操縦が強制的に人の意志からAIの制御によるものに移行する。
この状態になったアインスは非人道的な行動をとる。
IS狩りで死者を出したのがこのシステムのせいと言えばその残虐性がわかるかもしれない。
大まかにこんな感じの文章。
ここの記述にきっと少なくとも僕がシャルル・デュノアとしてここにいられる方法があるはず。
ただ絶望的なのはアインスが未だにそれを切り離していないこと。
この事実にあの人との会話が揺らめいて来る。
――――――――――――――――――
「『赤い靴』…ですか?」
「あぁ。アインスのSlave Modeに似たシステムだ。
お前がもしISで負けそうになった場合、搭載したAIが変わりに戦うようになっている。
勿論、私の意志でも移
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