序章 May―踊り始める現在
What is Zins and IS hunting?/ Troublesome visitor
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(もしかしたら優も僕みたいに男のフリしてたりして)
というか、これで男とか言ったら根本的に、そう遺伝子的におかしいと言っていい。
肌や指など体を少しずつ触れて優が女の子である確証を得ていく。
そう思うと優がお姉さんに見えて……。
(あれ……胸がない………)
優が起きない程度に何度も胸を触っても
普通に少し鍛えられた胸板らしいものがあるだけだけだった。
(………………)
ってことはやっぱり優は男で、僕は勝手に女って思っていっぱい触ってて………。
ボンッて顔が赤くなる。
こうなってしまったら意識しないことなんてできない。
その後は横になっても寝ることできず気付いたら朝日が昇っていた。
◇
(優side―IS学園、教室)
一夏が難しい顔で俺を見ている。
「国際IS委員会って言っても具体的にどこなんだ?」
一口に国際IS学園と言っても、その中は議会、裁判、AIFが三権分立の状態で存在していて、ひとつひとつの組織がデカい。
「俺が代用の利く議会や裁判なわけないだろ」
「じゃあAIFか………」
細かく言うとAgainst Infinite Features(対IF部隊)。
文字通り、亡国機業が作ったマルチフォームスーツInfinite Features、通称IFと戦うための部隊。
勿論、それだけじゃなくIS界の警察として活動している。
一夏とシャルルのIS適性検査、身辺調査などがその一例になる。
まぁ運命的(宿命的?どっちもイタイ表現か)なことがあり、俺も所属している。
ちなみに隊長は千冬さん。当たり前といえば当たり前。
IS狩りを止め、亡国機業本部を崩壊させた功績から就任しているからだ。
「前線に立つってことは危険も多いんだろ?」
「無いわけじゃないな。
けど……まぁこう言っちゃいけないんだがISを使っている以上、普通の軍人よりは危険は少ないと思う」
勿論、それはIS展開時に限る話。
だから俺や軍関係はISの疑似絶対防御「Pawer Wall」を内蔵したミリータを常備している。
「あの黒川さん」
「ん?」
振り返った先にいたのは昨日戦ったセシリアだった。
「なんでしょうお嬢様」
「セシリアで構いません。でその……」
やけにキョロキョロとして昨日の模擬戦前の威勢の強さが見られない。
けど意を決したらしく、更に一歩俺らに近づいた。
「もしお時間がありましたら、コンフリクトについて教えていただけませんか?」
「あぁそれなら今日からでも大丈夫だぞ」
「本当ですか?」
俺の言葉を聞いてぱぁっと笑顔になった。
「あぁ。じゃあ放課後でいいか?」
「はい!よろしくお願いしますわ」
セシリアは上機嫌
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