暁 〜小説投稿サイト〜
IF―切り開かれる現在、閉ざされる未来―
序章 May―踊り始める現在
What is Zins and IS hunting?/ Troublesome visitor
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(シャルルside―IS学園、寮棟)


「これからルームメイトとしてもよろしくな」
「うん。こちらこそよろしく」

優と一緒に寮内を歩く。
一夏は箒といるから空きのある優の部屋になったからだ。

「優の部屋って言っても皆とそんな変わらないんだね」
「俺もここの生徒として借りてるからな」

違いと言えば、窓側のベットなどを撤去してその空いたスペースに中央にはソファと長机、壁側には金庫や本棚が置いてあるくらいである。

「そういえば優って仕事でここに来るの遅くなったんだよね。どこに行ってたの?」
「どこって…フランスだぞ。知らないのか?先日デュノア社が何者かに襲撃されたの」
「あぁ……」

知ってる。研究所の襲撃。っと言っても研究所を狙うのは亡国機業の特徴。
何にしろ、僕がしたわけではない以上あの人の会社なんてどうでもよかった。

「シャルル?」

じーっと顔を見られる。
(やっぱり怪しまれた?)

さっきの対応は社長の御曹司としてはあまりにも不自然過ぎたから。

くしゃ―――

「え?」

僕の頭に手を乗せて撫でてくれた。

「ゆ、優どうしたの?」
「シャルルって女の子みたいでかわいいなって」
「か、かわいい……」

かわいい。あまり男と関わりがなかった僕にはあまり言われたことのない言葉。
それに反応して顔が赤くなってしまう。

「僕、男なんだけど…」
「あれ?そうだっけ?」

冗談混じりの声。その声には悪意も何も無くてほっとした。

「まぁこれからよろしくな」
「うん」





「ところで僕はどこで寝ればいいのかな?」

ベッドは一個しかない。
やっぱりソファとか……。

「別に一緒に寝ればいいんじゃない?」
「え?」

一瞬、何を言っているのか分からなかった。

「別に大丈夫だろ。男同士なんだし」

(どうしよう……。
で、でも断ったら女ってバレちゃうかも……)
悩んでも仕方ないので意を決してベッドに入る。

「お、お邪魔します」
「なんで寝るだけなのにそんな畏まるの」

優は僕の気持ちなんか知りもせず笑っていた。
僕、こういうの初めてなのに……。

「じゃおやすみ」

横になった優はすぐに寝てしまった。

(近い!近いよ優!)

整った唇が無防備に目の前にある。
僕は壁側にいるから逃げ場所がない。

(ダメダメ意識しちゃ。別のことを考えよう)

別のことって言っても目にみえるのは優しかいないから
自然に目の前の優のことしか考えられない

顔にかかってる髪をそっと指で払う。
見た目的に僕より長い髪をして、部屋には女の子のみたいいっぱい色んな美容品があった。

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