暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
十六話 ー星の聖域、ですよー
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ように、冥もまた満面の笑みーー通称営業スマイルーーを浮かべ、獲物(北斗)へと右手を差し出す。
さらにデスガイドが現界する際にモデルとしている自身のカード、『魔界発現世行きデスガイド』は愛くるしい姿で多くの若者を魅了する。そして、北斗もその例に漏れず、その笑顔を間近で見てしまったためか、頬を赤らめる

「……馬ッ鹿じゃないの?」
「おぉ、恐ぇ……」

それを見た真澄から半ば呆れられているのに気が付かず、笑顔を向ける冥へと手を差し出す。

「えぇ、握手に応じてくれてありがとうございます」

両者の手のひらが重なり、結ばれる。

ーーその瞬間

「っ??」

ーーニヤリと冥の口元が三日月を描く

「ギャァァアァァ??」
「えっ??」

直後、断末魔のような悲鳴がアクションフィールドないし、LDS全域へと響き渡る。

「く、ふふふフフ……」
「い、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!」
「ちょっ、どんな握力してんの」??」

北斗が絶叫を上げ続ける中でも、ミシミシッと骨が軋む音が客席までハッキリと聴こえてくることにギャラリーは皆、恐怖を抱く。

時間にして、僅か数十秒。されど、数十秒もの間、悪魔としか形容できない笑みを浮かべた冥によって手を握られ続けた北斗は解放された後、地面へと崩れ落ちる。冥は時折ピクリと動く北斗を見下ろすとこれまた満足気な笑みを浮かべた。

「なんなの、あいつ??」
「や、ヤベェ……!」

プレイヤーを物理的に痛めつける(握手)という行為を働いた冥に対し、激昂するところが見かけからは想像できない凶暴さに戦慄する真澄と刃。この決闘を観戦している他のLDS生も同じようで皆一様に右手を押さえている。

「さて、ヤる事はやりましたし。ぼちぼち開始しますかね……」

ふぅ、と一息ため息を吐くと今先ほど夜空を駆けていった星の下へと行く。

「ま、待て……!」
「あら、まだ息があったんですか……」

未だ右手に残る激痛に耐えながらもよろよろと立ち上がる北斗を一瞥し、少し驚く冥。しかし、彼の行動を阻むが如く地面が割れ、巨大な遮蔽物が現れる。

「フィールド魔法『暗黒界の門』発動!」
「くっ……!」

禍々しい彫刻の施された門が北斗の眼前へと立ち塞がり、冥への下へと行かせるのを阻む。

「『暗黒界の門』の効果を発動します。効果により、墓地から『暗黒界の狩人 ブラウ』を除外し、手札の『暗黒界の狩人 ブラウ』を捨て、一枚ドローします。さらに、今しがた墓地へと捨てられた『暗黒界の狩人 ブラウ』の効果によって一枚ドロー!
そして、手札から『魔界発現世行きデスガイド』を召喚します!さらに、このモンスターの召喚成功時、デッキまたは手札からレベル3悪魔族モンス
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