第1章 光をもとめて
第9話 リーザスの王女
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〜リーザス城下町・中央公園〜
その後、ユーリはてきとうに城下町を歩いている所でランスと合流できていた。そこにはユランはおらず、行為も終了していたようだ。
「やれやれ、本当にそれだけが目的だったとはな」
「がははは! 当然ではないか、 ユランちゃんとヤることが第一だ! 面倒で、むさそうな リーザス軍と戯れる時間など、オレ様にはなーい!」
「はぁ、ま そう言うだろうと思っていたけどな。オレとしても 名を売る程度にしか考えてなかったが、まさかエキシビジョンがあるとは思わなかった。……訊けば運営側のサプライズだったらしい」
「ふん! サプライズだろうが、サロンパスだろうが知らんが、オレ様は男に売れても嬉しくないわ。それよりも、ユランちゃんだ。がはは 抱いている時は可愛かったぞ!? 終わったら直ぐにいつもの調子に戻ったのは複雑だったがな。また、ヤってやらねばな。真の男と言うものを、ユランちゃんは知ったのだ。がははは!」
「ああ……そう」
さして興味なさそうにそう言うユーリ。その姿を見たランスは、更に気分よくニヤニヤ笑った。
「がはは。ガキにはまだ解らんのだろうな。女体の良さと言うものが。生物としてもオレ様に劣っているな! がはは!!」
「……だ・か・ら! オレはお前より歳上だ! それに一応言っておくが、オレは経験くらいしてるわ! まるっきり興味ないわけでもない」
「ふん。口では 何とでも言える。それに、何を自慢にもならん事を」
ユーリの言葉を訊いて、つまらなそうに言うのはランス。
『証拠がないのだから、口ではなんとでも言える。がはは。』と笑いながら言いそうだと思っていたユーリだったが、まぁ良いか。とすぐに考えるのをやめていた。ランス自身も、目の前の男の認識を無意識だが変えていたのだ。戦いも準決勝こそ見てないが、それ以外は見ている。それなりには強い事を理解もしている。
そして、何よりも ガキガキと言っているが……よく見て見ると、危険なのでは? とも無意識下で直感しつつあるようだ。
――将来、沢山の女を取られそうな気がする。
そう、無意識下で。
だが、利用価値がある事もそうだし、色々と感じる所、思う所もある為、『始末しよう!』 とかは考えてなかった様だ。
「がははは! さて、試合後で疲れたのだ。そして腹も減った。オレ様に奢る事を許可しよう」
「んな許可ほしくないわ!! ほれ、ツツジだ。その蜜でも、吸ってろ」
「ふん! オレ様がそんなガキみたいなこと、するか!」
そうこう言っても、結局は好奇心やツツジの蜜が欲しくなったのか、ちゅうちゅうと吸っていた。甘い蜜がランスの口の中に広がっている様で、かなり美味しそうに頬を緩めていた。
「うーむ、だが あの女忍者の行方に関しては
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